【Opera】新国立劇場 團伊玖磨『夕鶴』
日本を代表するオペラ『夕鶴』。新国立劇場では栗山民也演出で2000年、2011年に続く再々演となる。1本の枯れた木がある他は何もない土地に、ポツンと立つ小さなあばら屋。背景には空が広がり、時おり雪が舞い落ちる。シンプルな舞台で繰り広げられるのは、「鶴の恩返し」として知られている物語だ。
木下順二がこの民話をもとに書いた戯曲「夕鶴」は、1949年、山本安英主演で初演。この時に劇の音楽を担当したのが團伊玖磨で、彼は、木下の「戯曲の一言一句変更してはならぬ」という条件のもと「夕鶴