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とうとう「売れるマンガを目指さないっ!」という決意をした話。

↑こんなタイトルをつけたら、お世話になっている編集者に「いやいやいや・・・」となだめすかされそうですが・・・。

全然関係ない話をして恐縮ですが、子どもが所属している少年野球チームで「おや?」と思うことが続いています。ほぼ無償で、毎週土日をつぶして監督やコーチをしてくれる方々には本当に頭が下がる思いですが・・・でも、それを差し引いてもちょっとおかしい。大人たちの「自分自身の問題」のはけ口として子どもたちが使われてしまっている気がするのです。

ひるがえって・・・50代突入が見えてきたここ数年、私自身も体力・気力の衰えを感じたり、なにか新しいことを始めたいと思っても躊躇してしまったり、マンガに関しても何を描くかどうやって描くかと迷いが出たり・・・という状況になっていました。そうすると、子どもに目が向くんですよね。子どもたちの成長や活躍がわがことのように嬉しく、誇らしく、逆に子どもがふがいないと感情的にいらだちを感じてしまう・・・。

「あれ?これって大差ないんじゃない?」と、思ったわけです。
少年野球の方々のことを指摘する前に、私自身がもっと充実した時間を過ごし、自分の問題にちゃんと向き合わなければ・・・と。

そんな中、岡本太郎の本を読みました。ええ、あの、太陽の塔の岡本太郎です。

恥ずかしながら、私はこれまで岡本太郎には特に興味が無く、芸術家のおじいちゃん(もちろん変人!)という位置づけでしかありませんでした。でも、まさに今!出会うべくして出会った、出会うことが出来たという運命を感じるような言葉の数々・・・。ありがたやありがたや(笑)。
手当たり次第に購入して読み散らかしてますが、おかげさまで私自身がここ数年何に迷っていたのかがハッキリし、「少女漫画家は無理!」と知らしめられた20年前からずっとずっと喉に引っかかっていた小骨が、スーっと抜けたような気がしました。

道は勝手にできていた

「私は私の道を行く」・・・そんな強い信念を持ってマンガを描いていたつもりはありません。でも、岡本太郎の本を読んで自分のマンガ家としての道を振り返ったとき、どの作品にも、常に全力で自分自身をぶつけていたと自覚できました。マンガ家としての25年間・・・その間、自分が面白い!と思う方、困難だと思う方、正しいと思う方を選択してきたその積み重ねで、振り返ったら結局、自分らしい道が出来ていた気がします。

子どもたちに明るく胸を張って「ママは売れないマンガ家だよ!」と言える道が、ちゃんと出来ていたんだなぁ・・・良かった(笑)

とはいえ、岡本太郎の芸術論がそのままマンガに当てはまるかといえばちょっと違う部分もあります。私自身は「マンガはエンタメ!」と思っているので、その辺のバランスをうまくとりながら、これからも面白くて深い作品を描き続けていきたいなと思います。ホントに結局、デビュー当時から私は変わってなかったみたいです(笑)。

というわけで(どういうわけで?)GW明けあたりに、私の過去作品を集めた短編集が2冊、電子書籍で発売されます!私の初期の作品を是非読んでみてください!発売されたらまたお知らせいたしますが、今現在はこのnoteでも、「過去の読み切り作品集」として無料掲載されていますので、有料になる前に是非!

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