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沖縄タイムス「唐獅子」エッセイ連載2011年7月〜12月

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英国ロンドンから故郷沖縄に拠点を移したばかりの2011年7月〜12月の約半年間の記録です。沖縄タイムス新聞の「唐獅子」というコーナーのために書いた当時の沖縄アートに対する見聞をエ…
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#ロンドン

【沖縄ソウル|沖縄タイムス唐獅子④ 2011年9月5日掲載】

神奈川県相模原市の総合写真祭「フォトシティさがみはら2011」のプロ部門で最高賞にあたる「さがみはら写真賞」に石川真生さんが選ばれた。女性の同賞受賞は初めてで、受賞作品の「FENCES,OKINAWA」は、審査員から「土地で生きる人々の内なるソウルを捉えた写真」「誰にも真似の出来ない、特別な表現」などと評価されていた。

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【優しいということ|沖縄タイムス唐獅子③ 2011年8月22日】

ロンドン北部で黒人男性が警察官に射殺されたことをきっかけに発生した英国暴動事件。映像を通して見た、見覚えのある通り、通っていたお店、そこにいる人たちと聞き覚えのあるなまりの英語。私が以前に住んでいた地域で起こった、異常な光景に、言葉が無くなり、心が痛かった。その映像の中で、唯一、救いだったのは、放火された店内に飛び込んで、火を消す1人のおじさんの姿だった。なぜ、ああいう事件に発展してしまったのか、考えることはあるけどもそれを簡単には言い表せない。

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【みーなり、ちちなり|沖縄タイムス唐獅子② 2011年8月8日掲載】

2010年1月、文化庁派遣の文化交流大使に任命されて英国を訪れていた、野村流古典音楽保存会師範の喜瀬慎仁先生のワークショップへ参加する機会があった。その時に初めてお会いした喜瀬先生はチャーミングな方で、その人柄で参加者を多いに魅了した。指導をしながら唄の意味や歴史などを説明していただき、上達の秘訣として語られていた何げない一言から印象に残った言葉がある。

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【身近なアート|沖縄タイムス唐獅子① 2011年7月25日掲載】

1997年に遊学目的で渡英した。当時、英国はまだワーキングホリデー制度がなかったが、学生をしながらアルバイトをして、生きた英語を身に付けた。1年の滞在予定が、気が付くと、あっという間に13年も過ぎてしまっていた。

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