片岸 なお子

電車から流れる景色を見るのが好き。 知らない町へ旅するのが好き。 海が好き。うにも好き。 アトリエの講師やってます。

片岸 なお子

電車から流れる景色を見るのが好き。 知らない町へ旅するのが好き。 海が好き。うにも好き。 アトリエの講師やってます。

最近の記事

引っぱるなよ!引っぱるなよ!ぜったい引っぱるなよ!!!

タコ糸は凧上げたり焼き豚作ってばっか ってわけじゃない てなことをタコ糸に言われました。 ほんとです。 絵も描くんですって・・・!!! まじかーー むしろこっちが本職ですって。 自分で言うのもアレやけど ワイなかなかむずかしいこと考えてる ルートヴィッヒ・クラーゲス(だ、だれ?) みたいなことを まじかーーー このタコ! あ、それは禁句らしいです。。 今日のステイホーム ハマると止めどきを見失なう 糸引き絵 やり方

    • ちはやふる かたをやぶりて みつをだもの

      息子が今、オンラインで授業を受けている。 生き生きとした大人の声が聞こえてくる。先生、ほがらかだなあ。 あんまり分別のかたまりじゃないところがいい。 終わったよとやって来た息子の表情も明るい。ああいう大人はいいなあと息子が言う。ほどよくユーモアがあって。 少年らはよく知っている。 笑い声の大切さを。 よき子どもらしさを合わせもつ、 そんな大人はむしろ成熟していてたのもしいことを。 そして、そういう大人はなかなかいないことも。 不謹慎をおススメする。 なんちゃ

      • おくさん やまださんとこの びーだまが えをかいたんですってよ

        ラムネのなかのビー玉 ふれたくて ふれたくて こっそりうら道にたたきつけた そっと 夕日に すかした あの日 わたしはわたしからはなれて どこへ吸い込まれたのか どこへ行ったのか ビー玉ころがし 紙がちょうどはいるくらいの箱、ありますか。 おかしの空き箱とか ちょうどいいのがないときは ある箱の 底に合わせて、紙をカットすればよいでしょう。 ビー玉に絵の具をつけます。 絵の具は何に入れるか、何個ひつようか、 絵の具のとき具合いは、、 とか い

        • かにかくに こっぱきどうせんしがんだむ なけとごとくに

          人が作らなくてもあるもの。 木。 木にふれる、木のかおりをかぐ、 そのよろこびは 自分がこの世界にいるということの 根本にたどりつくからかもしれない こっぱでなんかつくってみるか 木の切れ端を、木っ端(こっぱ)っていいます。 大工さんや、材木屋さんにおねがいしておくといただけるかもしれません。 工作用として、箱や袋に詰めて販売もされています。 いろいろな形のこっぱを、木工用ボンドでくっつけながらたのしみます。 #造形あそび #木っ端 #木片 #木工 #木

          けちらすように ふきちらすのも またいっきょう

          風車の弥七のように、ふっ、と。 どうです。やってみますか。 正面きってエア吹き矢でもしてやりゃよかった。そんな夜に。 そう、お天気は晴ればかりがいいわけじゃない。暗い夜を抱きしめて。 吹き絵 筆に、今の気分の絵の具をつけ、豆つぶのように紙におきます。 そうしましたら、ストローでふっと吹いてみましょう。 いろんな方向から、 思いっきり、 追いかけて、 吹く 吹く 吹く 夢中になるもんですね。 吹きすぎると頭くらくらするから、それくらいにしてね。 #色あそび

          けちらすように ふきちらすのも またいっきょう

          ひねもす たわむれに にじみあそび はべりけり

          水がしみこみ、にじむ。のを眺めるのはやめられない。 なにか、かわいていたのか なにか、うるおうのか 土に雨がしみこむように。 じぶんが存在する大前提にふれるような、そんな色あそびを。 にじみ絵 しょうじ紙などのすい込みのいい紙に、水性ペンや絵の具でかいたあと、筆や霧吹きで水をたっぷりとふくませます。 じわわ〜と、となりの色とまざり合ったりするのをながめて過ごすひととき。いいもんです。 もう一つの方法があります。 あらかじめ水をふくませた紙に、ポト

          ひねもす たわむれに にじみあそび はべりけり

          春の便所 春の煙突

          彼は私の友人です。 彼とは、月に一回、県北の福祉事業所の芸術活動「アトリエさと」でお会いするIさん。以前は別なアトリエで週に一回お会いしていたから、かれこれ10年近いお付き合いになるのかなあ。 Iさんは、ものごとの記憶の仕方が、たぶん皆さんと違います。特に「時間」について。 切れ目なく続き、流れ続ける、目に見えない「時間」。「時間」には、たとえば8時や10時のような「時刻」と、過去・現在・未来のような「区切り」があります。 私たちは子どもの頃から、自分が自然に感じる

          春の便所 春の煙突

          こどもくものす城!@いわて子どもの森

          昨日の雨が、足元の落葉の土にしみ込んでいい香りを放っている。 林の中はフレッシュサンキストレモン!っと言った感じ。しんとしてスーッとしている。 真ん中に太い切り株が一つ。 子どもたちが集まる前に、この古参の切り株に挨拶をした。両の手を当て、今日の子どもらの安全を祈る。 まずは10色あるスズランテープの中から、自分のクモの糸を選ぶ。 パッと選ぶ子、じーっと悩む子。 色はきもち、心もようはそれぞれ。 一本、一本、目標の木を見定めながら、張りめぐらせて行く。 この動

          こどもくものす城!@いわて子どもの森

          子どもから表現のよろこびをうばわないために

          片岸なお子です。岩手県盛岡市を拠点に、子どもアトリエの主宰や東北地方の震災被災地での子ども支援活動などを通じ、三十年以上にわたって子どもたちの造形表現の育みに携わってきました。また、知的な障がいや精神の障がいとともに生きる人たちの表現活動のサポートにも長く関わって来ました。(タイトル画像の後列真ん中、赤い服を着ているのが私。) 子どもたちをはじめとする沢山の心に触れて来た年月の中で感じた様々ことを記していきたいと思い、noteを始めます。 表現が子どもにとって「楽しさ、よ

          子どもから表現のよろこびをうばわないために