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「英語が話せない」と言う日本人

オンライン英会話で、英語学習についてのニュースを使ってディスカッションしていた。日本人の英語力は111か国中80位。まあ、日本人の英語力が高くないことは周知の事実なので驚きもしなかったけど、先生からこんな質問をされた。

「なんで日本人はいつも『英語話せません』って言うの?文法も単語とても得意なのに、なぜかみんな自信がない。」

そーなんだよね〜。と思いながら考えた。
それは英語に限らず「〇〇ができます!」と自己主張するのが苦手だからだろうか。謙虚さを大切にしている文化背景があるからなのか。
私が出した答えは、「自分の考えを話すことができないから」。

日本の英語教育はスピーキングの練習をしない。ひたすら文法の知識を詰め込んで、誰かが作ったセンテンスの穴を埋めていく。一生使うことのない文章をひたすら作っていくので感情が乗らない。受験のための英語学習は採点のしやすさを重視しているので、「あなたはどう思うか」は必要ないのだ。

スピーキングとは、声に出して英文を読むことではない。自分の思いや考えを話すことだ。これは私がオンライン英会話を始めた頃にぶつかった壁でもある。教材には必ずディスカッションパートがあり、「〇〇についてどう思うか。」というのを話さないといけない。でも、それが全く出てこない。英語でどころか、日本語でも出てこないのだ。

だから、授業で使う教材は自分が興味のある分野だけに絞って、予習の時にめちゃくちゃ考えてそれを英語で話せるように書き出して特訓した。最初は1年間ほぼ毎日続けた。正直毎日の予習が大変すぎてつらくなったけど、この経験で自分がどう思うかを考える癖がついたと思う。

3ヶ月ぶりにまた再開したオンライン英会話。今回は予習のためにノートに言いたいことをまとめるのをやめた。授業前に記事の内容とディスカッション内容を確認して、言いたいことを考えておく。深掘り質問がくると嬉しい。昔は想定していないことを聞かれるとアワアワしていたけど、その場で文章を組み立てるのが楽しい。

以前TOEICを受けてみようかと考えたことがある。自分の英語力は一般的にどのレベルなんだろうと思ったからだ。過去問を解いてみて、リスニング問題は面白いなと思った。でも穴埋め問題なんかは全く面白くなかった。参考書に書いてあるのは、文法的にここには副詞がくるだの名詞がくるだの、こういう問題がきたらこうだの、問題を解くコツばかり。これは私がやりたいことと違う。私は英語を使っていろんな人とディスカッションしたいんだ。と思ってTOEICの勉強はやめた。

英語学習は目的によってやり方はさまざまだと思うけど、大事なのはその目的を捉えて続けること。受験のための学習であればそれでいい。別に話せる必要はないから。私はこれからもスローペースで英語学習を続けていこうと思う。


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