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27歳最後の日。「ゆっくり学ぶ」読了

ひょんなことから岸見一郎さんの本に出会ったことは前回の記事で書いた。
岸見さんのことをネットで調べていたら、素敵なタイトルの本を見つけた。

「ゆっくり学ぶ」
これは読まねばと思い即購入。
本のタイトルの通り、朝早起きして、そして寝る間にも
ゆっくりゆっくり。たまに戻りながら読み進めていき、本日読了。

私は偶然このタイミングで岸見さんに出会ったのだけど、
それは運命だったのかもしれない。
(そしてこんな内容がこの本にもあったな。)

私のこれまでの人生における「学ぶ」という概念と一致していた。
でもこれは岸見さんに出会ったからこそ気づいたのかもしれない。

特に好きなのが、第五章「外国語学習は世界を広げる」
タイトル見た瞬間読みたい!と思ってガバッと前半飛ばして先読みした。
言葉から歴史を学ぶ。というパートでは同じく韓国語を勉強していた茨木のり子さんを思い浮かべた。
英語と韓国語を勉強している。と人にいうと、
へえすごいね、なんて言われるのだけど、ただ楽しいだけなのだ。
それでいいんだなと教えてくれた。

岸見さんは誰かの言葉を引用することが多くあるけど、
それが自分の考えと違っていた時スパッと否定するのが気持ちいい。
ああ、有名なあの人が言ったことだから間違いないはずだ。
という受け身なものではなく、自分はどう感じるか、どう考えるか。
そこが大切なんだと気付かされる。

学生時代は何かの目的があるにしろ、
学ぶことが日常で、同じく学ぶ仲間にも囲まれていた。
でも社会人になるとそうはいかない。
パタリと学ばなくなる。
仕事で必要な知識を覚える作業はあるけど、
これは学ぶこととは少し違う。

私も働き出した頃は、家に帰ればスマホ見たりテレビ見たりで
勉強の呪縛から解かれたように一切やらなくなった。
でも、「1日30分勉強しなさい」的な本を読んでから、
学ぶ習慣がつき、おそらくもう6年くらいはその生活をしていると思う。
でも仲間ができない。みんな忙しさを理由にやらない。
やる人がすごいのであって、やらない自分がダメなわけではない。
と思ってるように感じる。

自分を高めようとせず、相手の価値を低めて自分が優位に立つ。
これも嫌だけど、前述の学ばない人たちはその逆だな。
おもしろい。

学ぶことが楽しい感じる私にとって、
仲間となる素敵な1冊に出会えてよかった。



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