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今更rizin26 朝倉未来VS弥益ドミネーター聡志


今回は朝倉未来VS弥益ドミネーター聡志


前回タイトルマッチで斎藤裕選手に敗れた朝倉未来と弥益ドミネーター聡志の対決。


この戦いは院卒VS院卒とも呼ばれて注目を集めていた。

なぜなら

"少年"院卒朝倉未来VS"大学"院卒弥益ドミネーター聡志の戦いだからだ。

対照的な人生を歩んできた2人が格闘家となり同じリングで交わることになる。

思い返すと学校の階段の踊り場で不良VS秀才のマッチメイクなんて目にしたことないだろう。

フィールドは河川敷でも屋上でもどこでもいいんだけど。

遊戯王みたいに自分の属性に合ったフィールドで戦えば攻撃力が上がるわけでもない。

秀才がホームである塾で喧嘩したからといって不良にコンパスの針で刺されて終いだ。

そう、このマッチメイクを見たことない理由は単純明快な事で敵う訳ないからだ。

オッズにしたら不良が1.1倍秀才なんて万馬券のようなものだ。

この2人で言うとこういうことです。

絶対あり得ないでしょう。

校門の前でリプトン飲みながら溜まってる朝倉未来から目つけられないように下向いて帰路に着くのが関の山。


一度だけ中学の時に不良VS秀才を見たことあるが、ボコボコにノックアウトされた秀才が「将来権力者になってお前の働き口全部潰してやる!」と泣きながら意地の長期戦に持ちこんでいた。

あれから決着がついたかどうかは定かではないが、風の噂で不良は持ち前のバイタリティを生かし社長に上り詰めたという。

もう彼は長期戦に持ち込んだファイティングポーズの腕を下ろしているんだろう。
10カウントはおろか10年以上経っているのだから。

ただ、まだ目は死んでいないと信じたい。

そんな僕の中学校にいた秀才とドミネーター選手の違いはこの秀才は格闘技をやらせても秀才だったということ。

総合格闘技はやる事がたくさんあるから、元々やっていた種目をバックボーンにして他の技術を補填していくのが一般的だと思う。

空手をやっていったのならばその後レスリング、柔術をやったりと。

他の選手がレスリング、ボクシングなどをバックボーンにしている中でドミネーター選手のバックボーンは"卓球"。

え?卓球??と理解に苦しみすぎて頭上のクエスチョンマークが天高く空一面埋め尽くした。

亀田一家のようにピンポン球を素早く避ける練習をしていたということか…?と雲がかっている"?"が1つ消えかけたがそうではない。

部活でやっていた卓球しかスポーツ経験がない中で19歳から総合格闘技を始めDEEPフェザー級王者に君臨したというのだ。

喧嘩独学やホーリーランドのような漫画みたいに上手くいく訳ないだろうを実現し続けた男である。

更にこの試合は[YouTuber]と[格闘家] [一流企業の会社員]と[格闘家]の二足のわらじを履いた2人の試合なのだ。


しかも、両者共そのわらじは

右足Dr.マーチン左足にクロックスを履いているみたいに比重がアンバランスになっているわけでもない。

二足とも結果を出して両立している。

だが知名度では絶対的に朝倉未来に分があり、いつもの試合なら舌戦でも優位に立っていた。

その朝倉未来が今回ドミネーター選手に押されていた気がした。

前回朝倉未来がまさかの敗北を喫した斎藤戦のことを踏まえマイクを持ちこう答えたのだ。

「自分はこんな大舞台に立つ資格があるかなんて分からないのですが、対戦相手の朝倉未来選手が復帰戦で絶対に落とせない一戦ということで自分みたいなただ格闘技を習っている会社員を選び出してくれたという素晴らしいリスクマネジメント能力によってここに座っておりますので〜」



痺れた…。何だこの皮肉にまみれた言葉の羅列…。


この言葉の形で心に穴が空くだろ。



その皮肉まみれの煽りは試合数日前に行われた公開練習でも見受けられた。


まず、朝倉未来のサングラスをかけ朝倉未来のように皆さまごきげんようと挨拶をし登場。

動画を進めると

朝倉未来が矢地戦で見せたタックルに対してロープを掴んで倒されるのを阻止するという反則を模したパフォーマンス。

朝倉未来のモノマネから始めて暗に君はタックル狙われたら反則するよねというのを示している。

もう掴みすぎて鯉のぼりみたいになっているけど。
あんたかませ犬なんて言われてたけど、鯉のぼりだよ。

端午の節句ではないけど、この試合に勝ってドミネーター選手の更なる健やかな成長が見たいと願っていた。

そして試合のゴングが鳴らされた。

なんといつも左のカウンター1点狙いの待ちガイル戦法朝倉未来が開始早々自らパンチを打ち込んだのだ!

前回消極的な試合運びが判定で負けた要因の一つだと指摘されたからか、しっかり修正してきている!

このまま朝倉未来ペースで進むと思いきや、さすが支配者を意味するドミネーターと名乗っているだけあり徐々にペースを掴みゲームを支配していく。

それでも1R中盤朝倉未来が打った三日月蹴りがドミネーター選手の腹に入ってしまう。おそらくこれが効いた。

だが、ここはクレバーなドミネーター選手試合を立て直してくれると思っていたところに

互いの頭がぶつかるバッティングが起きてしまう。

普通ならタイムストップで時間を取るはずなのだが、レフェリーまさかの即試合続行。

ここでドミネーター選手自慢の頭脳がショートしたのか

効いてる腹に目線を向けながら左のハイキックという攻めに惑わされてそのままKO。

そして、試合後に悔し泣きをしているドミネーター選手に駆け寄った朝倉未来。

未来「ありがとうございました。」
ドミ「自分のこと覚えている?」
未来「覚えていますよ。」
ドミ「覚えてるんかい!」
未来「また練習お願いします」

あんなけ皮肉を言い煽り合いで効いてないみたいな顔してたのに
「昔一緒に練習したことあるみたいですけど、覚えていないです。」
と言われたことを気にしていた所も可愛くて好きな気持ちを加速させる。

あとYouTubeを始めて朝倉未来チャンネルにはコラボとして出演し、数字を持つチート朝倉未来とのコラボ動画を自分のチャンネルにも上げれば登録者数も視聴回数も簡単に稼げるのにチートを使わない硬派な所も好きです。

RIZINには試合前から試合後まで盛り上げてくれた季節外れの鯉のぼり弥益ドミネーター聡志の次の試合も組んで欲しいと願う。他団体に"放流"はしないようにね…。

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