見出し画像

ドラマーの左手の違い

さて、みなさま。
ドラムを叩くミュージシャン。いわゆるドラマーの方が、演奏するジャンルで左手のスティックの持ち方が違うの、ご存じでしたか?

まず、2種類の違うスティックの持ち方について。
ドラムを叩くとき
左手の中指と薬指にスティックを挟み、左手は手のひらを上向きにする、左右の手で違う持ち方をするグリップと
スティックを親指と人差し指でつまみ左右の手とも同じ手の甲を上にする持ち方をするグリップがあります。

そして、左手の中指と薬指にスティックを挟み、左右の手で違う持ち方をするこのグリップは「レギュラー(トラディッショナル)グリップ」と言われ、ジャズドラマーはこのグリップをされます。
ちなみにもう一つの方は「マッチドグリップ」と呼ぶそうです。ロックバンドなどはこちらのグリップが主流です。

ではなぜ、左右の手が違う方が「レギュラー(トラディッショナル)グリップ」と呼ばれるのか?

その起源は、オスマントルコ軍に由来するそうです。
オスマントルコ軍は、軍楽隊が音楽を奏でながら進行してきて、まずはその音で「最強軍団が近づいてきている」という威圧を掛けていたそうです。
そのさい、楽団のシンバルを叩く人は馬に騎乗し、シンバルを右肩からたすき掛けにして、それで両手でスティックを持って叩きならしていたそうです。
右からたすき掛けで左の腰あたりにシンバルがあれば、右手と左手が違う形の方が叩きやすい、ですよね。

シンバルの有名なメーカーは今でもトルコにあるくらい、シンバルに関してはオスマントルコの影響が大きいようです。

ちなみに、ロックバンドのローリングストーンズのドラマー チャーリーワッツは自身のジャズグループでツアーを行うなど、ジャズドラマーとしても活躍していたので、そのグリップはトラディショナルグリップでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?