今は昔のものがたり
私が大学生の頃にはもう、青いジーンズは、白いTシャツと合わせてオシャレファッションのコーデアイテムでした。
さかのぼって、小学生の頃は、
「テレビに出て、牛乳を鼻から入れて目から出せたら
白いギターと一緒にもらえるもの」
というイメージがあって、当時の方の「欲しいもの」だったんだなぁ~
という印象があります。
今では「ベストジーニスト」に選ばれると栄誉にもなるファッションアイテム、ジーンズ。
でも私たちの上の世代の方たちがファッションアイテムとして履き始めた創成期には社会の冷ややかな反応もあったそうです。
今では「サザエさん」でしか見ないような3世帯同居がまだ東京文京区でもあたりまえだった時代。
お客さまが当時大学生で、ファッションとしてジーンズを履いて外出しようと玄関に向かう途中、玄関に近い祖父母の部屋を横切ると、その方の祖父がお客さまに言った言葉が
「そんな作業着なんかで表に出るな!」
たしかに、ジーンズはゴールドラッシュに沸く北米の鉱夫の作業着に採用されたパンツではありますが。
それほど昔ではない頃の東京でのお話、なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?