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何もなくて豊かな南の島の物語

「あの美しい島は、今、売りに出されているんだよ」
という話を聞いて、あまりのうつくしさにその島を購入した日本人がいます。

たくさんの島からなる国フィリピン。その中でも観光の島として名の知れたセブ島の傍に浮かぶ島。その島は無人島ではなく、購入された当時で100人ほどの島人が暮らしていたそうです。

島のオーナーとなった方は、飲み水やトイレなどの衛生に関わるインフラを整えることから初めて、やがては、島に観光客を迎え入れるインフラ整備と島民にホスピタリティ技術を身に着ける教育にまで行いました。
それによってこの島は、日本からだけでなく、広く海外からも人が訪れ、その島の“ゆたかな時間”を愉しむまでになっています。

また島のオーナーのパートナーさんがキルトの技術を伝えたところ、島独自のキルト手法で島民に広まり、できあがる数々の色鮮やかな作品は海外でも注目されるまでに成長しました。

そのオーナーが実は、フリーランス写真家のお客さまと長年のお付き合いのある方。そんなご縁から、島の様子と成長を、フリーランス写真家のお客さまは写真に収め続けてこられました。

島の太平洋に面した側の海は、世界でもっとも海洋生物の種類の多い熱帯珊瑚礁で、そのエリアをよりすばらしいダイビングスポットにするために、しばらくの間、進入禁止にしている、
というお話をされている時には、
「僕も、水中写真を撮るために、スキューバダイビングのライセンスを取ろうと考えているんだ」
と愉しそうにおっしゃっていました。

僕、泳げないんだけど、泳げなくても取れるそうだから
と付け加えて。

好奇心と行動
写真家活動には欠かせない資質なんだなぁ~、と改めて思ったエピソードです。

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