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人の煩悩の数

東京に来て感じるのは、年が変わるときに除夜の鐘が方々で響き渡っている、ということです。
それだけ身近なところにお寺が多いのでしょうし、除夜の鐘を突いているお寺が多いのだと思います。

お店の以前の場所の町内会では、来た人は誰でも突ける除夜の鐘突きを主催していました。

そのお寺の鐘は、戦争中に供出したものが戦後、別のお寺に返されていたものが、鐘にお寺の名前が入っていたことで、お寺に帰ってきた鐘としてテレビでも番組になったそうです。そんなめでたい鐘、ということもあって、来た人はみんな突ける除夜の鐘を行っているそうです。

しかもこの除夜の鐘突きは先着108名ではなく来た人全員という催し。

私も突くために並んでいるときに、お寺の住職さんに
「除夜の鐘、108以上になりますね」
と話しかけましたら、住職さん、
「人の煩悩なんて、108じゃ効きませんよ」

なるほど、納得です。

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