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いろいろな消化方法

東京に来て驚いたことのひとつに
火の用心」の夜回りが町会の方を中心になさっている
ということです。

拍子木を鳴らしながら、小さめの拡声器を使って、
「ひぃのぉよぉ~じん」
さすがに今のご時世、「マッチ一本 火事の元」の掛け声はなく、
「ひぃのぉよぉ~じん なさいませぇ」
と掛け声されていますが。

やっぱり大火の多かった街、ならではなのでしょうか?

火事となれば、消化として水や消火栓の液体を掛ける
というのが基本。

ですが、たとえば、書物や人形などを扱っている博物館ではどうでしょう?
焼失ももちろんことですが、水を掛けることによるダメージも問題となります。

では、どうやって消化するのでしょう。

お店の内装をしてくださった大工さんが、以前、人形を収める博物館でお仕事をされたとき、そのお部屋は密閉ロックする仕様になっていたそうです。
そして、いざ出火、となった場合は、密閉ドアが閉まる前に部屋から出ること、と厳重に注意を受けたのだそうです。

そのような陳列部屋は、密閉状態になった後で、不活性ガスが部屋の中に吹き込まれ、酸素濃度を下げることで消化するのだそうです。
なので、部屋に閉じ込められてしまうと酸欠状態になってしまうそうです。

火を消す=酸素の供給を断つ
そういった消化方法も実用されているのですね。

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