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温故知新 その1

予てから不思議に思っていたことを、中国出身の方と話すときに質問してみました。

「たとえば、孫氏の兵法などは、曹操が自ら注釈を加えるシーンなどを漫画などで見るけど、それってしていいものなの?」

その方曰く、
「むしろ、自分の考えを入れない方がおかしいと感じます。
 今の学校教育などは、教えることを変えてはいけない。
 それだと、誰が教えても変わらないことになります。
 昔のことに、今の自分の知見を加えて伝えるから、自分の意見になります。」

「でも、それだと、いろんな説が生まれるよね?」
と私。

そして彼曰く、
「だから、師を選ぶことができるのです。
 だれを師匠とするかを、自分が選択できるのです。」

これが、「故きを温ねて新しきを知る」を地で行く人の思考なんだなぁ、と教えてもらったひとときでした。

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