小野 直紀

雑誌『広告』編集長/博報堂monom代表/デザインスタジオYOY主宰/著書『会社を使い倒せ!』 http://amzn.asia/d/7SNFBhg

小野 直紀

雑誌『広告』編集長/博報堂monom代表/デザインスタジオYOY主宰/著書『会社を使い倒せ!』 http://amzn.asia/d/7SNFBhg

マガジン

  • 【全文無料公開】『会社を使い倒せ!』

    昨年12月20日に刊行された初の著書『会社を使い倒せ!』を、全文無料公開します。

最近の記事

  • 固定された記事

【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 〜転職でも起業でもない攻める働き方〜 #0

はじめまして。 そして、あけましておめでとうございます。 博報堂monom代表の小野です。 「monom」(モノム)というのは、博報堂の中でモノづくりを行うチームで、今から5年前に「博報堂でモノづくりがしたい」と役員に直談判して立ち上げました。博報堂は広告会社なので、自らモノづくりをするなんてことは前代未聞でした。 (monomについてはこちらをご覧ください) 立ち上げから1年後には、ぬいぐるみをおしゃべりにするボタン型スピーカー「Pechat」(ペチャット)を開発・発

    • つくることは、出会うこと。

      YOYとしてミラノ・サローネで個展を開催します。 ミラノ・サローネは、毎年4月にミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典です。家具や照明、インテリアなどを中心に様々なデザインが世界中から集まります。写真は去年のミラノでのYOYの展示です。 ミラノ・サローネへの出展は、今年で8年目です。 最近、何のためにYOYをやっているのだろう。 何のためにミラノに出展するのだろうと考えることがあります。 仕事という意識はありません。 趣味というほど気軽なものでもありません。

      • 三浦崇宏さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント#4

        『会社を使い倒せ!』刊行記念イベントの第4弾を、3月2日(土)に有隣堂アトレ恵比寿店さんにて行います。 第4弾のゲストにお招きするのは、ケンドリック・ラマーの黒塗り広告や、人気コミック『キングダム』をビジネス書として再定義した広告などで知られるGOの代表でありPR/クリエイティブディレクターの三浦崇宏さんです。 三浦崇宏(みうら・たかひろ)  The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR/CreativeDirector 博報堂・TBWA\HA

        • 『会社を使い倒せ!』電子書籍が配信開始!

          『会社を使い倒せ!』ですが、おかげさまでたくさんの方々から反響をいただいております。 そんな『会社を使い倒せ!』ですが、この度、電子書籍でも発売されることになりました。 電子書籍版は、紙の本より少しだけお得な価格で販売しております。 Kindleストア、楽天kobo電子書籍ストア、Apple Books、紀伊國屋書店をはじめ、各電子書店で発売となっていますので、この機会にぜひお試しください! なお、紙の本も引き続き全国書店にて発売中です。

        • 固定された記事

        【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 〜転職でも起業でもない攻める働き方〜 #0

        マガジン

        • 【全文無料公開】『会社を使い倒せ!』
          12本

        記事

          嶋浩一郎さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント#3

          『会社を使い倒せ!』刊行記念イベントの第3弾を、2月15日(金)に下北沢の本屋B&Bさんにて行います。 第3弾のゲストにお招きするのは、博報堂ケトルの代表を務める嶋浩一郎さんです。 嶋浩一郎(しま・こういちろう) 93年博報堂入社。コーポレートコミュニケーション局で企業の情報戦略にたずさわる。01年朝日新聞社出向、『seven』編集ディレクター。02~04年博報堂刊「広告」編集長。04年本屋大賞立ち上げに参画。06年既存の手法に縛られない課題解決を目指しクリエイティブエー

          嶋浩一郎さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント#3

          箕輪厚介さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント#2

          『会社を使い倒せ!』刊行記念イベントの第2弾を、2月8日(金)に銀座蔦屋書店さんにて行います。 第2弾のゲストにお招きするのは、堀江貴文さんの『多動力』、SHOWROOM前田裕二さんの『メモの魔力』などのヒット作を連発し、昨年刊行したご自身の著書『死ぬこと以外かすり傷』も話題になった幻冬舎編集者の箕輪厚介さんです。 箕輪厚介(みのわこうすけ) 幻冬舎・編集者 2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として四年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営、『ネ

          箕輪厚介さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント#2

          尾原和啓さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント

          『会社を使い倒せ!』の刊行を記念し、さまざまなゲストの方をお招きしてトークセッションを行います。 第1弾は1月23日(水)紀伊國屋大手町店さんにて。ゲストにお招きするのは、『どこでも誰とでも働ける』『モチベーション革命』などの著書で知られる尾原和啓さんです。 尾原和啓(おばら・かずひろ) IT批評家、藤原投資顧問書生 京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、経産省 対外通商政策委員、産

          尾原和啓さんとトークセッションします!|『会社を使い倒せ!』刊行記念イベント

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #6 会社初の試みをいかに実現するか。

          第6章 会社初の試みをいかに実現するか。 失敗は必ず次に活かす。 2015年2月、博報堂でモノづくりをするプロジェクトチーム「monom」の設立が対外的に発表されました。  前年の春、ミラノサローネから戻って思いついてから約10カ月、僕がやりたかったことは、とうとう本格的に始動することになりました。  ただ、この時点ですでにmonomとしてのモノづくりはスタートしていました。  3月にアメリカで行われるサウス・バイ・サウスウエストという音楽・映画・最先端テクノロジーを複合し

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #6 会社初の試みをいかに実現するか。

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #5 会社の内と外にむけて旗を立てる。

          第5章 会社の内と外に向けて旗を立てる。 決定権のある人を味方につける。 広告会社でモノづくりをする、という前例がなかったチャレンジを実現するにあたって、僕はたくさんの人に意見を聞きながら、自分の考えをまとめていきました。  最終的に、会社に提案するために、それをキーノートのスライドにしました。2014年の5月のことです。  提案は、直属の上司ではなく、いきなり役員に行きました。  コピーライターになると決めたときに、役員に直談判に行った話は書きましたが、このときも考え方は

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #5 会社の内と外にむけて旗を立てる。

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #4 会社を使って、やりたいことを実現する。

          ■STAGE2■ 会社を使って、やりたいことを実現する。  大学で建築を学び、僕は縁あって博報堂という広告会社に入社しました。  クリエイティブなことがしたい、という思いはずっとありましたが、それがどんなものなのか僕自身もわからず、僕のやりたいことは、とてもぼんやりしていました。  そこから、社外の広告賞に応募したり、コピーライターに転属したり、社外活動でデザインスタジオを立ち上げて作品を発表したり……。たくさんの紆余曲折を経て、ようやく自分のめざすものを見つけたのです。

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #4 会社を使って、やりたいことを実現する。

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #3 答えは会社の中にあるとは限らない。

          第3章 答えは会社のなかにあるとは限らない。 会社の外で自分を試す。 カンヌから帰ってきた後、コピーライターになりたいという思いと同時に、僕のなかで、もうひとつ、湧き上がってきた思いがありました。  企業の課題解決としてデザインをするのではなく、もっと別の何かを生み出すクリエイティブを自分はやりたいのではないか。  表現としてのデザインを追求する。言ってみれば、自分のなかから出てくる、内発的な衝動をアウトプットしたい、という思いでした。  誰にも何も言われず、良いも悪いも、

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #3 答えは会社の中にあるとは限らない。

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #2 自分が求めるクリエイティブとは?

          第2章 自分が求めるクリエイティブとは? 想定外の配属でも、必ず学びはある。 就職先に選んだのは、建築とはまったく関係のない広告会社でした。  結果的にそうなってしまったわけですが、僕は、博報堂に入ると決めた限りは、逆に建築に近いことはやりたくない、と思っていました。  なんとなく頭のなかにあって、採用試験のときにも話していたのは、リアルな場を介したコミュニケーションを生み出すことに自分は興味がある、ということ。  建築でも広告でも「コミュニケーション」という言葉がよく使わ

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #2 自分が求めるクリエイティブとは?

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #1 本気でやりたいことを見つける。

          ■STAGE1■ 本気でやりたいことを見つける。  博報堂に新卒で入社して7年目の春、僕は会社がこれまでにやったことがないことを、「どうしてもやりたい」と役員に直談判しました。  「博報堂でモノづくりをしたい」、その思いが噴出したのです。  自分が本当にやりたいことが見つかって、行動に移さずにはいられませんでした。  しかし、僕自身も、「博報堂でモノづくりをしたい」という気持ちを持つとはまったく考えていませんでした。  そもそも、単純にモノづくりがしたいと考えるなら、広告

          【全文無料公開】 『会社を使い倒せ!』 #1 本気でやりたいことを見つける。