#5 基本を大切に pt.2
こんにちは、なおきまです。医師として勤務しながら英語の学習を継続し、時事英語や医学英語を中心に学んできました。通訳学校で逐次通訳科を修了、現在は同時通訳科で通学中です。
検定としては2023年8月時点で英検1級、TOEIC LR990&SW400、国連英検 特A級、全国通訳案内士、工業英検1級、JTFほんやく検定1級(日英、医薬)、ビジネス通訳検定(TOBIS)1級、英語発音テスト(EPT)87点などを保有しています。実務では国際機関の事業で英語環境で教育を行うなど学会以外の、少し特殊な仕事で欧米に行くこともしばしばありました。
今回は「英語の基本5項目」について、
・なぜ重要だと考えるのか
・どのように私が身につけてきたのか
・学習するなかで意識したいこと
を書いていく第2回ということで、発音についてです。第1回: 文法&語彙&構文
第2回: 発音(本記事)
第3回: 背景知識
私は発音で中々苦戦しており、特に後半は私自身の内省にもなっています。
同じように発音に悩む方に何かヒントになったり、発音を頑張ってよくしたいと思えるきっかけになれば嬉しく思います。
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発音について、私は「コミュニケーションを可能にする要素の1つ」として文字(綴り)と同じものと認識しています。
正しい綴り→読んで理解、書いて発信
正しい発音→聞いて理解、話して発信
自分の考えを伝える英文を組んだならば、文字または音でもって、相手に伝えます。そのため文字情報としての綴りと音声情報としての発音は等しく重要なもの、ということです。
英文を耳で理解できる、音声を通して人に伝えられるためには、語句がどのように発音されどこにアクセントがあり、どのように音が繋がりあるいは消えるのかなどを知り、使える必要があります。
発音は完璧でなくても通じますが、コミュニケーションツールとしての英語において、なるべく相手の負担にならない発音を目指したいところです。
結果的に相手に配慮してもらう場面があるかもしれませんが、練習の時からそれを前提にするのは違う、と考えています。
丁寧な字を書くことと近いですね。教科書のような美しい字でなくとも、丁寧で一定程度正確ならばコミュニケーションに支障は出ません。
まずは相手に通じるように。
そして少しずつ上手に、聞きやすく。
この点において、必ずしもネイティブのような発音を目指す必要はない一方、相手の負担にならない発音を身につけるためにはネイティブの発音を目指すのが近道だ、とも思っています。
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私は米国の方と仕事をすることが比較的多かったことや個人的にもアメリカ英語の発音が好きであることから、
・日本人のための英語発音完全教本
・American Accent Training
の2冊が主教材と言えます。
それ以前には英語喉や超低速メソッドなどを使っていました。少し前に購入した、「初級英語音声学」や「ファンダメンタル音声学」も今後読んで練習していきたいと思います。
意識してきた点は、
・発音記号の修得
・口、喉、舌の動かし方の修得
・意識的な反復練習
R/Lやs/thといった基本的な発音をそれぞれ音ごとに練習、動画を用いて口の動きを見て真似る。そして単語や文章を読んでいきます。あとはとにかく繰り返し。ゆっくり読んだり、速く読んだり、色々なアプローチを行いました。
発音の本だけで訓練するというより、リーディング」リスニングとして使った教材を音読・暗唱する中で、録音で発音を確認し練習することが多いです。
これらの教材に取り組み、検定ではTOEIC SpeakingのPronunciation/Intonation and StressはともにHIGH、EPTでは87点(指導者レベル)の状態です。
実務でも発音で困ることはありません。
ただどうも話の内容やfluency、通訳技術の向上を優先しているためか発音・イントネーションを詰めることが中々できておらず、時々投稿している音声も、
「発音とイントネーションがイマイチだなぁ」
と思いながらアップし、改善を誓っています。
通訳練習に集中するために休止していますがELSA Speakにも取り組み、5項目の平均が97%になりました。練習の中で少しだけ、改善した気がしています。
それでも自分の発音・発声に納得できないのは発音・イントネーションだけでなく自分の声質や発声が好みでないこともあるかもしれません。
発音、アクセント、イントネーション。
喉の奥の「響き」のようなもの。
音の繋がりや消失、リズム。
たくさんのことを意識していかなければなりません。
私は「アメリカ英語」の発音をベースにしていますが、正しければ特定の地域のアクセントにこだわりはありません。相手がストレスフリーに聞ける発音が身につけば、まずは目標達成です。
その後も磨き続け、もしネイティブに間違えられるような発音(例えばアメリカ英語の)になったら、それはそれで嬉しいです。
奥も深いし、先も長い。
基本の修得に終わりはない。
引き続き頑張っていきたいと思います。
最後までまでお読みいただきありがとうございました。
基本を大切に。
楽しんでいきましょう!
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