事実は小説よりも奇なり〜看護師編〜

今年で看護師として働いて9年目になります。

働いてるといろんなことを質問されるのですが、中でもよく聞かれるのがなんで看護師になったんですか?っていう質問。

毎回ちゃんと答えるんですけど、本当のきっかけだけはまだ誰にも話したことがありません。きっと信じてもらえないから。

さかのぼること15年前。


ぼくは留学するために英会話教室に通っていました。

そしてそこで出会ったのが、Kさんという女性の方でした。Kさんはディズニーランドでいつかパレードを作る仕事をしたいという夢を持ってたんです。

そしてお互い絶対夢叶えようねと話して、英会話教室をお互い辞めたんです。

そのあとはぼくも留学の準備で忙しなり、疎遠になって行きました。だから今思うとディズニーランドに就職決まったよってメールが最後だったのかなって思います?


そんなこんなで渡米して、留学生活がスタートしました。友人とも一緒に留学したので、生活は本当に楽しかったです!


バンドやったり、ダンスやったり、バイトしたり、今まで経験したことないことだらけでした。


その反面進路には悩むようになってきました。医療関係で働きたい気持ちはあるけど、本当は何になりたいんだろう。その悩みでいっぱいでした。


そんな時にふと頭に浮かんだのがKさんの存在でした。今どうしてんだろう。ちょっと相談乗ってもらいたいなって思いメールしました。


がしかし、メールアドレスが変更されて届かず。


そんな時目をつけたのがmixiでした。検索してみると、1人だけ名前が同じ人が見つかったんです。

すぐにメッセージを送りました。

するとすぐに返事が来て、もちろん覚えてるよ!〇〇駅の英会話教室だよねとそこまで合っていました。

しかし話していくうちに所々不思議な点が出てきたんです。

それは

•結婚して小学生の子供がいること
•年齢も明らかに自分より上なこと
•ディズニーではなく看護師として働いてること
•敬語であること


自分が知ってるKさんがいろいろ詐称していたと言われたらそれまでなのですが、それにしてもディズニーであれだけ働きたいと話していて就職できたのに、ディズニーという言葉が一切出てこないことが不思議でしたし、何より敬語じゃなくタメ口で話してと言ってきたのはKさんなのに、文面が敬語なのが引っかかりました。

ただ看護師として働く彼女との会話はすごく楽しくて、止まりませんでした。今まで医療関係で働きたいと思っても看護師という発想はありませんでした。だぜなら女性の仕事だというイメージが強かったから。

でも彼女との話すうちに看護師ほど患者さんの近くに入れて、支えられる仕事はないんじゃないかと考えるようになったんです。そしてそれはやがて自分の中に看護師になりたいとおもう大きなきっかけになっていきました。

そしてすぐにぼくは担当のアドバイザーに連絡し、看護師になりたいから学部変えたいと伝えに行きました。

そして看護部長と面談しました。彼女と話してだいぶ気が大きくなっていたぼくは自分なら絶対やれる!と啖呵を切り編入を認めてもらいました。


が現実は甘くなかった。最初の授業からついていけず課題も膨大な量でした。

これはダメだ…


そしてその日のうちに看護部長と話し、学部を戻しました笑 めっちゃ恥ずかしかった笑

でもその時看護部長から、「編入しようとしたときのあなたの目は本気だった。だから許可した。アメリカで働くとなったら英語がネックになるけど、きっとあなたなら日本で頑張ったら看護師さんになれるわ。」

その言葉どおり、今では日本で看護師として働いています。

今となっては彼女がだれだったのか謎です。

ただ看護師になるきっかけになったのは彼女であることは紛れもない事実です。

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