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ドキュメント72時間を72時間くらい観て印象に残ったシーン

印象に残ったシーンを思い出したら全部悲しい話でした。暗い気持ちにさせてしまったらすみません。
でもこれらのシーンが印象に残って色々考えてしまったのは事実なので、公開しようか迷いましたがご紹介します。
全部で5つです。

ホームセンターで一人買い物をする元刑事。「ニュータウンのホームセンター DIYな人々」という回です。一人で買い物にきている60代くらいのお父さん、仕事を退職してやっと時間ができた矢先に奥さんが病気で亡くなってしまったそうです。現役時代は仕事が忙しく家で奥さんと一緒に過ごす時間はほとんどなかったとのこと。DIYは奥さんの趣味でしたが、当時は仕事一辺倒だったので、何をしているんだという感じだったそうです。男性は「バカでしたね。本当に。考えたら仕事なんてどうでも良かったんですよね」とカメラを忘れたように話します。「ってこんなこと言っちゃいけないですけどね」とすぐに笑いながらフォローを入れます。
感想🧐:仕事より家族を優先するべきだった…将来こんなふうに後悔するのは辛いですよね。でも仕事をしているとプライベートを犠牲にしてしまうことがあり、それが正しい判断だと思ってしまうのが怖いところです。僕はエッシェンシャルワーカーではないので、多少仕事を劣後したところで、例えば1ヶ月後振り返った時に僕も会社も世界も誰ひとり何も困らないと思います。いつもそう思いながら定時で帰ってます。

パチンコ店の休憩コーナーで知恵の輪をするおばあちゃん。「1円パチンコに哀歓あり」という回です。お孫さんがいるのでおばあちゃんであるこちらの女性は昼間にも関わらずパチンコ店にいました。何もなければ一人なので、ここの休憩コーナーで知恵の輪などして時間を過ごしているようです。昔は編み物など他の娯楽があったらしいですが、「子どもも大きくなると、今、手で編んだもの着ないでしょ?」と言います。
感想🧐:子どもの送り迎えとか、友達の引っ越し手伝うとか、人が関わる用事があるというのは幸せです。今はあらゆるサービスが便利になって一人でほとんどのことができてしまいます。服を編む必要はありません。その材料代より安く・早く・もっと高品質な服が手に入りますから。便利だけど、僕はたまには不便したいです。将来は子供の送り迎えは自動運転のバスが、引越しはAIのロボットがすべてやってしまったらつまんないでしょう。

亡くなった奥さんの思い出を語るおじいちゃん。「根室 “ほっこり弁当”冬物語」という回です。寂しいからと、車の助手席に奥さんの遺影を乗せて買い物に来ていたおじいちゃん。寒いと思ってカーディガンでくるんであげているそうです。昔、男性は中学校に務めていて、雨が降ると奥さんが傘を届けてくれたそうです。生徒たちがそれを見つけて「奥さんきたよ〰」と言ってくれたそうです。そんな思い出を嬉しそうに語ります。
感想🧐:かわいい。奥さんが傘を職場に届けてくれるという、いかにも昭和っぽいエピソードが微笑ましい。

息子の墓参りにくるお母さん。「大仏を見上げる霊園で」という回です。8年前に亡くなってしまった息子の墓参りをしているお母さん。今でも週に何度も来てしまうそう。ディレクターに向かって「本当にお父さんでもお母さんでもお話よくして顔見てあげて」と言う。「私も忙しいんだと思って、電話もあまりかけないでいたんですけど」と涙ぐみながら話すお母さん。
感想🧐:僕は一人暮らしを始めた時、よく話していた近所のおばあさんにいつも言われました。「親にたくさん会ってあげて」と。プレゼントより、直接会ってあげてといつも言われていました。このお母さんのように、親は子供が忙しいだろうと思い連絡を躊躇してしまうことはよくあるのかもしれません。子どもサイドだった僕としては、全然忙しくない(悲)です。でも連絡しずらいと思うから、これを読んでる人たちはぜひ自分から親に連絡したらいいかもしれません。

同僚とラーメンを食べているお父さん。「東京郊外 24時間営業の中華料理店」という回です。奥さんは若くして亡くなってしまったそうです。「想像してごらん」と言い、今の生活が本当に寂しいと語ります。家にいると一言も話さない日もあり、何のために生きているか分からなくなると言います。食事の会計はお父さんがいつも奢っているとのこと。スタッフが聞くと、「ひとりもんは金はいらねえんだよ」「だって使い道ねえじゃん。あったってしょうがねえじゃん」と言いながら帰っていきました。
感想🧐:同感です。一人で生きていくなら、お金なんていらないです。(言うまでもないですが最低限の生活するお金は必要です。)今の時代、独り身が増えていてそれも一つのスタイルで個人の自由だとは思いつつも、人間は本来一人で過ごすようにデザインされていないと思うし、一人でいると本音では何を思うかこのお父さんがすべてをしゃべってくれた気がします。皆さんも周りの人は大切にしてください。以上、現在独り身の僕がお送りしました。(勘弁してくれ)



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