走らないやつはバカだと思ってる話。
2024年7月7日。
ゴールドコーストマラソン(以下GCM)で、
僕は人生二度目のフルマラソンに挑戦した。
そう、普段マラソンマラソン言っているが
大会に出るのはいつもハーフマラソンばかりで
フルマラソンはたったの2回しか走っていない。
過剰なマラソンキャラアピールがバレてしまうが仕方ない。
初めてのフルマラソンは2018年のホノルルマラソン。
それから5年半ぶりに今回のGCMだ。
その二大会を経験したからこそ感じた、
「走らないやつはバカだと思ってる話」を説明したい。
❶景色を楽しむなら圧倒的にGCM
まずは二大会の比較を始めたい。
ホノルルマラソンって、
ハワイを走ると思えば聞こえは良いのだが、
実はコースのほとんどがHighwayで、
海岸線をほぼ目にすることなくレースが終わる。
後半に少し海が見えてくるのだが、
正直終盤すぎて精神的にそれどころじゃなかった記憶がある。
それに対し、GCMはコースのほとんどで海が見える。
しかもレースが行われる7月は乾季のため高確率で晴れ。
僕が走った今年のレースも快晴だったわけで、
景色を楽しみながら走るならGCMが
圧倒的に魅力だと言い切れる。
❷コンディションを整えやすいのは圧倒的にGCM
僕は翌日イベントがあると眠れなくなるタイプで
初めてコストコに行くと決まった前日、
楽しみすぎて一睡もできなかったぐらい繊細マンだ。
なのでマラソン前日の睡眠事情はまさに死活問題。
そんな中今回のマラソンスタート時刻は朝の6時。
とても良心的な時間で睡眠時間を確保しやすかった。
え、早いじゃん!と思うかもしれないが
ホノルルマラソンのスタートは朝の5時でさらに早い。
そしてホノルルの場合はホテルがある地域と
スタート地点まで少し距離があるので
3時にはホテルを出る。
となると起きるのは深夜の1時半。
「1時半に起きなきゃ!」と思うと
僕のような人間はまず寝れない。
ほぼ徹夜で走ったようなものだった。
そしてGCは日本と時差が一時間しかないので、
時差が19時間もあるホノルルと比べると
時差ボケに苦しむことがないのもありがたい。
❸記録を出しやすいのは圧倒的にGCM
先述したようにGCMは海外線を走るコース。
つまりコースの起伏がほとんどない。
さらに天気にも恵まれやすい。
湿度もなく気温は15度〜20度と、
まさにマラソンのための気候と言える。
実際僕もホノルルマラソンの時から
5歳も歳を重ねてしまったが
当時の記録よりも15分も縮めることができた。
30km地点を超えてペースを上げることが
できたのは過去初めてで、
なんなら練習でもやったことがないぐらいの
ことが出来てしまった。
結論。選ぶべきは。
これらの理由により、
GCMはとても、とても「面白い」マラソンだった。
コンディションが良いので、
走りながら自分の体調を俯瞰的に見つつ、
ペースを変えたり走り方を検討したり色々できる。
「あ、マラソンてこうやって走るのか」
という気付きすら与えてくれたマラソンだった。
いつもだったらハーフマラソンですら
走った後は抜け殻状態になるのだが、
今回は面白すぎていつまでも余韻に浸っていた。
興奮しすぎたせいか、
走った日の夜は一睡もできなかった。
(結局寝れないんかい。)
・・・なのだが。
どちらが「楽しかったか」と問われたら、
僕はホノルルマラソンと即答する。
GCMは走りやすく、
景色も素晴らしいマラソン大会なのだが、
やはり「初めて」の経験に
勝る刺激はないのだと実感した。
これが今回のマラソンを通じて実感した最大の学びだ。
ホノルルを走った時は人生初のフルマラソン。
そもそも完走できるかどうかもまるで自信がなく、
コンディションは最悪。景色を楽しむ余裕もなく、
レースの半分以上は苦しい記憶だ。
それでも42.195km、ずっと楽しかったのだ。
「今俺が体験しているこの興奮はなんなんだ?」
走っている間そんな気持ちでいっぱいだった。
まだ見たこともない世界に浸っているような夢心地、
とも言えるかもしれない。
(いや、苦しいんだけどね。)
その視点で言うとGCMは
「その世界を既に知っていた」のだから
ホノルルの時と比べたら「興奮」よりも
「冷静」が頭の中にあったと言える。
「初めて」の経験に勝る刺激はない。
これをまとめとして終わろうと思ったのだが、
今回GCMをあまりに上げすぎてしまったので
誤解ないように書き残しておくと、
ホノルルマラソンの世界観はそれに勝る大会はないだろうと思う。
ゴール直後のカピオラニパークは
まるで天国かのような空間だ。
Finisherが互いに称え合い
アロハスピリッツで溢れている。
雨は時々降るがその分虹も出やすい。
僕はこれまでの人生で体験した空間で
一番天国に近い空間だと思った。
それは5年半たった今も変わっていない。
そして沿道には最初から最後まで
途切れることなく応援がいる。
これは過去経験したマラソン大会では考えられない。
現地の方とハイタッチしながら
走り抜ける42.195kmは格別だ。
走らないやつはバカだと思ってる話
僕は走るのは嫌いだけどマラソンは好き、
とよく話すのだがその理由がこの記事を読んでもらうと
少し理解してもらえたかもしれない。
なんか楽しいことないかな。
なんかちょっと刺激欲しいな。
そう思った方でマラソンを走ったことない人は
是非走ってもらいたいと思う。
42kmを走るだけで、
過去自分が体験したことのない世界に行けるのだから。
そして「初めて」であることが
何よりの刺激と興奮になる。
それがまだこれから体験できるなんて
羨ましさしかない。
できることならホノルルマラソンかGCMを走り
僕の書いたことを体験していただき、
語り合いたいものだ。
そう、正直に言ってしまうと、
走らないやつは全員バカだと思ってる。
それぐらい特別な価値があると、
僕はもう知っているから。
おしまい。
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