【吉岡直樹のジャズ・ベース・レッスン:その2】「準備」の動きを学ぶ―メジャー・スケールとその3度の練習

こんにちは。名古屋のジャズ・ベーシスト吉岡直樹です。

この楽器を演奏する方のお役に立てればということで始めたYouTubeのレッスン動画の5本目、6本目を公開しました。

第1回目以降の動画の内容は次のとおりです。

  1. 開放弦のテクニック

  2. 左手の形

  3. 左手の基礎づくり

  4. ポジション移動

  5. メジャー・スケール

  6. メジャー・スケールの3度のインターバル

なお、第3回目、第4回目の動画は、前回の記事からご覧いただけます。

表向きはスケール練習だが…

今回アップした動画は、いずれもメジャー・スケールを扱っているのですが、もうひとつ重要なテーマが「準備」の動きです。

私は、多くのジャズ・ベーシストがそうであるように、楽器を手にしてから数年間良くいえば独学、悪くいえば我流で練習をしていたのですが、お世話になっていた人の強い勧めで初めてレッスンを受けて衝撃を受けたことのひとつが、この「準備」の動きでした。

私はジャズ・ベーシストにもクラシックの奏者にもレッスンを受けたことがあります(というか今でも受けています)が、特に始めのころは「準備!」と言われない日はなかったほど、ベーシストにとっては重要かつ必要不可欠な動きです。

にもかかわらず、この動きを徹底することはとても困難で、動画も何度か撮り直しをしたことを白状しておきます。

また、そもそもこの動きの存在そのものを知らないベーシストもなかにはいるはずで、私も、強い勧めでレッスンを受ける機会がなかったらひょっとしたら「準備」を知らないまま経験を積んで来ていたかもしれません。しかしそれでは今のようなテクニック(といってもたいしたものではありませんが)の積み上げはなかったのではと思うと、レッスンを勧めてくれた恩人には感謝しかありません(残念ながら数年前に事故で亡くなりました)。

前置きが長くなりましたが、ぜひスケールやインターバルの練習とともに、「準備」の動きをマスターして、スキルアップにつなげていただければ嬉しく思います。

2本の動画をまとめて見ると40分以上かかりますので、ぜひお時間があるときにでもゆっくりご覧ください。

PDF版

今回の動画に関連してPDF版の教則本も作りました。

上の2本の動画の内容に加えて、いくつか重要なポジションでの練習、それからメジャー・スケールの2オクターブ目についても書きました。また動画ではじゅうぶんに説明できなかった練習のコツについても書いています。

  • ポジション一覧

  • 第7章 メジャー・スケールの1オクターブ目

  • 第8章 いくつかのポジションでの練習

  • 第9章 メジャー・スケールの2オクターブ目

  • 第10章 メジャー・スケールの3度

A4版、40ページの内容です。動画で紹介した実際の音と左手の動きの対応を可視化した楽譜も含まれています。有償での提供になりますが、もしよろしければご覧ください。

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52字 / 2ファイル

¥ 980

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