見出し画像

Vol_31:営業はイケメン・美女が有利か

よく巷で、営業と恋愛を結び付ける人がいます。

会社の営業研修では、
「営業は相手の気持ちを見ながら進めていく、だから恋愛と一緒!」
みたいなことを言われます。

または、女性からモテている男は営業マンでも売れる。

こんなふうに言う上司もいます。

んで、
これ結論間違ってまして、

営業マンとして好かれるのか、男として、もっと広い意味で「人として」好かれるのかはまったく要素が違うということです。

唯一共通点があるとすれば「信頼」ですね。


こいつヘンなことはしないだろうな、本質的に悪い奴ではないなとか、こうゆう「信頼」というのはあると思うんですが、営業マンとして好かれるのか、男として人として好かれるのかは違います。


僕の結論として、
営業マンとして好かれるというのはどうゆうことかと言うと

「物事を進めるのがうまい」

よく、ダメな営業マンほど「お客様との仲良さ」みたいなものを誇る人がいます。

『いや、〇〇法人の〇〇さんは結構仲良くて、本当に何でも僕に話してくれます!家族やプライベートのことも教えてくれるし、ゴルフも一緒に行く仲です。』

的な感じです。

で、上司から『それで結局、今度のキャンペーンは応募してもらえたの?』

と聞くと「あ、それはダメみたいです・・・」みたいな。


これは、
人としては好かれているけど、営業マンとしては好かれていないということです。


営業マンとして好かれるというのは「物事を進めるのが上手い」ということなのですが、イメージとして「短時間で自分の問題がクリアになること」です。

商談時間は30分で、そこまでの準備期間は0でしたと。でもその場でヒアリングをして本質を見抜くことで、お客様から

『おぉ、めっちゃ分かりやすい。確かにキミの言うとおりだ、めっちゃデキる営業だな。』

こんなイメージです。

なので、物事を速く進める人こそが

「話早い、イケてる、分かりやすい」
ここに繋がって営業マンとして好かれていくということになります。

そのために、ヒアリングとか商談を重ねて、相手のことを知るための情報収集をするというイメージ。


これ前職の話しなんですけど、
たまに「営業の好事例」として、全体にメールが届いたりするんですね。

そこには、こんな感じの文面が書いてあります。

「〇〇県で最大規模の法人さんに1年間、毎月コツコツ訪問し続けて、最初は見向きもしてくれなかった方が、徐々に仲良くなって、粘りとドブ板と真面目さで1年越しに受注をいただく事ができました!」


まぁ、本当か嘘か分からないようなエピソードが、これまた長いメールになって展開されてきます。

こうゆうのが好事例として共有されていたのですが、、、今思えば、これダメですね。

なんか矛盾が発生しているというか、

”1年越しに粘り散らかして、ようやく受注を持ってくる”みたいな、これが真面目な好事例だみたいな捉え方されてたんですけど、デキる営業マンって、この1年越しに粘って受注が穫れたことを「好事例」と思っていないんですよね。

というか、これを好事例と思っちゃいけないということです。

ようは「物事を進めるのが下手」なんですね。

だから1年間も時間がかかったんだぞと。

その、1年もかかっていることを「ドヤ、すごいだろ」と言っている時点でダメだってことですね。

全体にメールで「僕は能力ないでーす」と発信してるのと一緒。これぐらいに思わなきゃダメです。

M&Aとか、ゴリゴリの高額商品の営業を除いて、実はスーパーセールスほど、さっきのような「1年越しに…」みたいなことはないです。

何でかって言うと、
スーパーセールス=物事を進めるのが上手いからです。


もちろん、すんなり行かないこともあるんですが、基本スタンスとして「物事を速く進める」ということを心得ている。


ダメな営業マンほど「時間」をかけるので、そのような人の口癖は「まず、、、」と言って、無意味で目的のない電話と訪問を繰り返す。

んで上司に「目的は?」と聞かれると、

苦し紛れに「今回迷惑かけちゃったんで、、、まず」と分けわからんこと言ってしまう。

もっとズバリ言うと、このような訪問アポを「鬱陶しい」と思わないお客様も、できる人とは言えないんじゃないかと思います。

一方、恋愛とかで「男」として好かれるというのはどうゆうことかと言うと、、、ちょっとエモい話になるんですけど、

広い意味で「一緒にいたい」と思えるかどうか、ずばりこれだけです。


例えば、好きな相手とデートするとき、別に何するわけでもなく、居酒屋やカフェでダラダラしたり、一緒にネットフリックス見たり、、、そんな感じだと思うんですよね。


一緒にいたい人かどうか。
これ一本で十分なんですよね。

これが恋愛でモテるやつと言う感じ。

別に、
すごい建設的な話をするだとか、
生産的に動き回るとかなくても良い。

好きであればOK。トゥギャザーさえ、そこに存在していればそれでいいと。

なので、恋愛でモテる人っていうのは「一緒にいたい」かどうか、ここが最初に来ます。


一方で、営業マンとして好かれるのは「物事を進めるのが上手い」ということ。ここの違いです。


なので、「営業マンはイケメンや美女が有利だ」とか言う、ブルドックみたいな顔の上司いると思うんですけど、これ半分合ってて、半分違うと。


この「ルックス」について、
採用の場面でも気にする人いるんですけど、


人として一緒にいたい。
ただ一緒の空間にいるという観点では、そりゃブルドックより、イケメンや美女の方が良いです。

トゥギャザー要素のひとつには入ってくると思うんですね。

ただ、イケメンとか美人が「物事を進めるのが上手い」かどうかは関係ない。なので、営業採用に顔は関係ない。

個人的な観点で言えばスーパーセールスって、結構な確率でブサイクが多いです。

これまた、ゴリゴリ偏見の極みDXみたいな話なんですが、ジャニーズ系の爽やかイケメンで、営業できる人見たことないですね。


ようは、
一緒に居たいと思われるか、
物事を進めるのが上手いと思われるか
ここが決定的に違います。


ぶっちゃけ「一緒にいたいと思われる」方が簡単だと思うんですね。

お客様と利害関係を出さなければ、よほどのことがない限り「一緒にいたい」はクリアすると思います。

だから、営業経験がない人やダメ営業ほど、こっちに寄ってしまう。

ここに甘んじてしまって、お客様や社内のメンバーからは人気だけど、一向に何も進んでいない。というか進める能力がない。つまり営業マン(ビジネスマン)としてイケていないという感じ。

そうゆう人が言われる言葉ランキング圧倒的1位は

「人としては、良い人なんだけどね・・・」です。

これビジネスの世界戦では負けてる、ぶっちゃけ不要ということです。


この2者の違いに気づいて、営業マンとしてそっちの能力を上げていくことに注力すべきだと言うことです。

繰り返しますが、
恋愛と仕事で、それぞれ言う「モテる」は全然違う。

営業マンとしてモテるのは「物事を進めるのが上手い人」であり
恋愛でモテるのは「ただ一緒に居たいと思える人」ということ。

そして、「一緒に居たいと思われる」方が難易度が低いからこそ、初心者ほど、お客様と仲良くなろうとして、どうでも良い行動ばっかりしている。

そして、この両者はトレードオフではなく、もちろん両方もっている方もいる。

どっちを持つべきか。意識しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?