【撮り鉄のひとりごと】境界知能問題などの豆知識
近年、日本では「境界知能」という言葉が注目されるようになっている。境界知能とは、IQが70から84の範囲にあり、一般的には知的障害と診断されないが、平均的な知能よりも低い状態を指す。この問題が特にクローズアップされるきっかけとなったのは、闇バイト絡みの粗暴な犯罪行為であろう。こうした事件を通じて、境界知能者の社会適応や支援の必要性が議論されるようになっている。
日本における境界知能者への支援体制は、まだ十分に整備されているとは言い難い。教育や就労の場面で彼らが直面する困難は多く、適切なフォローが少ない現状があるようである。この支援の欠如は、非行や精神健康問題への脆弱性を高めていると考えられる。
関東地方の北東、福島県から見て南東に位置する茨城県は、日本全国でも特に県民の平均知能が低い県の一つ(日本全国ワースト5位圏内で、1位は沖縄県。関東地方ではワースト1のデータ。)であるうえに、公立高校間の学力格差が大きいことでも知られている。この県では、公立高校のひどい上下の格差に起因して教育困難校が多く、こうした学校からは暴走族や旧車會のメンバーが数多く出ている。茨城県が全国でも暴走族や旧車會の人口がワーストで多い地域である背景には、境界知能のリスクが高い世帯が多く、早婚による世代間再生産が進んでいることが挙げられるだろう。
そんな暴走族や旧車會は、危険な改造車やバイクを扱い、騒音や危険運転を繰り返す集団であるが、その構成員には境界知能の問題を抱えた人々が少なくない。彼らのメインの構成員は学力の低い高校を卒業/中退した者や中卒のまま高校進学すらしていない者であるが、ごく少数ながら大学や短大を卒業後に加入する者もおり、その構成員の大半は看護士や教育関係者などが多い。後者の場合旧車會に参加するきっかけとしてはヤンキー文化に絡んだ古い車両への愛好から生じた結果と言われている。
日本では2005年以降、発達障害や知的障害の認定基準が緩和されたが、これはまさに、かつて暴走族や不良少年少女が社会問題化したことへの反省からである。知能に課題を抱える人々を社会が適切にサポートできなかった結果、これらの問題が発生したと言える。
もし、今すぎに日本から特別支援学校や特別支援教室、そして障害者という身分制度をなくすと、社会の混乱は避けられない。境界知能の人々を含む、支援を必要とする人々が適切な場所を失うことで、不良行為や反社会的な行動が再び増加する可能性があるだろう。歓楽街はコギャルやギャルばかりになり、夜中の道路は支援からあぶれた知能弱者らで構成されている暴走族や旧車會が友人や恋人や愛人やギャルを連れてどんちゃん騒ぎながら集団でツーリング行脚していることだろう。
境界知能問題は、個々の能力だけで解決できるものではなく、社会全体の支援体制や理解が求められる。少年院や刑務所経験者のなかにも境界知能の人が一定数いると言われる中で、彼らが再び社会に適応し、豊かな生活を送れるよう、教育、福祉、そして地域社会全体での取り組みが不可欠。
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