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急がばヒアリング

はじめに

本投稿では私が開発チームを立ち上げて成長させていく過程で学んだ知見を投稿させていただきます。



使われないサービスを作ってしまう

私は2017年のアジャイル開発チームを立ち上げ、10以上の案件に関わらせていただきました。

アジャイル開発を行えば、素早い開発が出来るようになりますが、その成果物がユーザに使われるかは別の問題です。

アジャイル開発は、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。 従来の開発手法に比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれています。

アジャイル開発とは?今さら聞けない開発手法のメリット・デメリット


アジャイル開発で経験したパターン

自分が関わらせていただいた案件には、ユーザにヒアリングを行いながら進める案件と、ヒアリングを全く行わずに進める案件の2パターンがありました。

・ヒアリングを行わない案件
・ヒアリングを行いながら進める案件
 ・企画段階でヒアリング
 ・開発中にヒアリング
 ・リリース後にヒアリング


ヒアリングを行わない案件

トップダウンで開発の指示が降りてきた案件に多かったパターンです。

企画〜開発〜リリースまで手戻りがなく、アジャイル開発の特徴を生かした
素早い開発が行われますが、リリース後の改善が行われないままサービス終了するケースが多かったです。


ヒアリングを行いながら進める案件

企画段階でヒアリング

プロダクトオーナーが価値提供にこだわっている案件に多かったパターンです。

企画段階でユーザのニーズに合致しているかを確認できるため、素早くピボットできます。

ヒアリングの結果によってはピボットせずにクローズとなるケースもありました。


開発中にヒアリング

開発中のヒアリングは、使用感・改善案などのフィードバックに留まり、ピボットという判断に至ったケースは経験がありません。


リリース後にヒアリング

せっかく開発したサービスも、リリースしてみたら利用状況があまり良くないケースがあります。

このパターンではリリース後にヒアリングを行うと「こんな機能がほしい。」「こんなことで困ってる。」という新たなニーズを発見できるケースがありました。

ベースとなるサービスが既に存在してるため、ピボット後のリリースは初期開発時より早く行えます。利用状況もピボット後のほうが良好なケースが多いです。


ヒアリングが遅ければ遅いほど遠回りになる

これまで関わってきた案件の中には「リリース前にヒアリングしておけば、、、」「もっと早い段階でヒアリングしておけば、、、」というものが多かったです。

案件の性質や、プロダクトオーナーの気質にもよりますが、開発チームから積極的にヒアリングの実施を提案したほうが、より良いサービス開発に繋がります。

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