指す将順位戦B3 対画伯

締め切りまで早いけど、
2回戦の予定がすんなり決まって、早めに対局することに
1回戦で相当のやらかしをしたから、本局は落ち着いて
まともな将棋を指すことを目標に…と思って
準備からしっかり
と思ったのだが、対局までの期間が長くて
準備してから対局まで大分開きました()

今回もソフト解析とか検討とかよりも
自分が対局中に感じたことをメインに書いていきます。
棋譜はこちらからご覧ください
https://shogi.io/kifus/259337


対局準備

基本的に居飛車で、横歩とかを拒否するためか
26歩~25歩(84歩~85歩)と最初の2手を固定しているように見えた。
ということは、私が逃げなければ相掛かりだろう。
対振りは金無双急戦を多用しているようで
ちょっと飛車振るのはためらわれるかもしれない
という印象。
しかし、こちらは前局盛大にやらかしていて
相掛かりに乗るかどうかは悩ましいところ。
事前準備は(ツイートはしなかったけど)別にnoteに書いたので
そちらも参考にしていただけたら

直前のちょっとした事件

さて、対局にすんなり入ってもいいのだが、
ちょっとした事件が起きて遅刻してしまった…。
どうやら、宝塚記念の淀開催のプロモーションで
平安神宮でドローンショーをやるらしい、と
前日にその情報を知ってしまった。
19時半開始、10分程度、なら
遅くても20時半には帰宅して準備できるだろう。

が、なかなか始まらない
5分、10分、20分…
あれ?

私は今日やるべきことは15時頃には終えていて
10分のために平安神宮まで行くのもなぁ、と思い
急遽、京都美術館のキュビスム展を見に行くことにした。
が、閉館時間は18時
私が見終わったのは17時40分頃
つまり、定刻でも2時間弱、ドローンショーを待っていた。
正直、これだけ待ったら帰るに帰れない。
いっそのこと中止になってくれたら潔く帰れるのに。
なんて思って待っていたら、20時を過ぎて始まった。
そして、終わった瞬間にバス停にダッシュ。
相当人が来てたからバスに乗れないことも覚悟したけど
普通に乗れて、さぁ、時間との戦い…。
バスの中で、これは無理、と悟り
本当に申し訳ない気持ちで、
画伯さんと運営にメンションを飛ばした。
いや、仕事や学業で遅刻は仕方ないけど、
私、何してたっけ…?

お土産に、ドローンショーの模様を置いておきます
https://www.youtube.com/watch?v=wSa2wJGkofc

キュビスム展の感想

何書いてんねん
さっさと対局始めろや
と思ったそこのあなた、正解です()
が、これは自己満足のnoteなので、
折角なので、展覧会の感想も書いておきます。

正直、何もわからない状態で見に行ったのだが
うん、解説読んでもわからなかった。
ただ、目が慣れてきたのか、途中からは
なんとなく感じるものがあったというか、
色々と面白く見ることができた。
どの画家の絵も、初期の、
幾何学模様を取り入れてみました
くらいの頃の絵は非常にわかりやすくて
なるほど、とか、きれい、とか
何かしらの感情を抱くことができたのだけれども
前衛的になっていくにつれ、
一体、なんなんだ、理解できない
となっていった。
お金出して、音声ガイドつけるべきだったなぁ、と
若干の後悔
まぁ、また行けばいいんだけど()

ちなみに、お昼頃には文化博物館に行って
松尾大社の特別展を見てきている。
なんと文化的な一日なんだ
(自分で言うな)

本当にどうでもいいことを書くと、
中学の美術の授業を思い出した。
いや、まったく関係ないかもしれないけど
絵?デザイン?のときに
立方体を並べていって、それらしい模様を作る
ってことをしたことがあって
不思議な、でも、個人的には上出来なものができたと思える、
そんな作品を描いた記憶がある。
なお、転校のタイミングが重なったのをいいことに
色塗りは時間的にできないからと、線だけで終わらせた。
後日、家で色塗ったらちょっと台無しというか
イメージと違う、ってなった記憶があるけども()

対局開始 ~22手目34歩

振り駒で先手になって、
遅刻したことを謝罪するコメントを書いた後に対局開始

22手目34歩まで

何の変哲もない、相掛かりの出だし
だが、私の中ではとてつもない違和感があった。
時間を使えてない
遅刻したこと、直前に急いで帰宅したこと
そのような対局と直接関係ないことも関係したと思う。
ここから、時間攻めを受けることを覚悟して
意図的に時間を使うように心がけた

~33手目34飛車

33手目34飛車まで

相浮き飛車ならよくある(?)同形の進行で
昔、相掛かり研とかやっていたころによく指していた形。
だが、記憶は遠く彼方へ消え去っているので
例え知っていた形でも小考を続けながら指していただろう。
本局は相手が引き飛車で、28手目に74歩と突いてきた。
横歩かすめ取って、55角で大技狙えるのでは…?
そう思って、24歩と合わせたところ
相手は23歩と謝ってきたので、遠慮なく横歩を取った。
正直、形勢の良し悪しはともかくとして
気分としては悪くない進行だと思っていた。

~38手目33歩

38手目33歩まで

感想戦で唯一触れられた箇所がここだった。
正直、技かけにいって、成功したと思っていたから
検討で、73銀と上がって頑張る順を並べられると
あれ?思ったほど良くない
いや、むしろ悪いのでは…?となった。
ということはおそらく、
直前の角交換から微妙に損をしていたのだろう。
一応、73銀にはこの手を…と言いたいところだが
実際のところは、
もう技かかってるよね、どうするの?
とかなり慢心していた。

~49手目88角

49手目88角まで

飛車を取り合ったら、手番を握っている分、
香車を取れる
→右桂を跳ねて角打ちに備えられる
とこちらにとって好都合に進んでいるように思えた。
ここで、画伯さんは3筋を突いて、
桂頭に傷を作りながら、歩を回収しようとしてきた。
44角への応手は88角を選んだ。
ここは、桂馬を跳ねると、89飛車の隙が生まれる。
香得、歩得、相手は歩切れ、
正直、相手の手に乗じて攻めるイメージで
自分から積極的に動くつもりはなかった。
(しかし、この局面で5分近く余ってて
 それでも1分半しか使ってないのか
 ちょっと、相手に釣られてるなぁ…)

~56手目34飛車

55手目17角まで

歩切れを解消すべく、36飛車と打ってきたが
正直、これは読んでなかった。
冷静に考えると、後手としては
何もしなければ局面はジリ貧だから
何か無理やりにでも動いてきそうな局面で
全く想定していなかったのは反省。
56香車と76の歩の方を受けて、17角と動きに行く。
あれ?あなた、局面落ち着かせに行くって言ってませんでした?
…そう、完全に方針がブレブレ。
しかも、この角、空振ったらひどい以外の何物でもない。
それを6秒で着手している。
私には何が見えてたのだろうか。
直後に34飛車とされて、パニックに。

~64手目28飛車

64手目28飛車まで

34飛車にパニックになりながらも、
敵の打ちたいところに打て、で36歩と打った。
しかし、端に角がいるから、堂々と15歩と咎めに来た。
これで何もなかったらひどい、と思いながら
35飛車と飛車交換をお願いして、角を脱出させた。
さらに継続で25桂馬と跳ねていったが、
このとき私は大きな勘違いをしていた…。
まだ取り込まれてないのに、1筋に歩が立つと思っていた。
だから、桂馬跳ねて、銀引かれても
叩いて叩いて、隙ができ…ないじゃん
みたいな心境だった。
とはいえ、44角があるから、22銀とは引けないはず…
実戦で指されたのは28飛車で、香得が銀得になった。

~81手目24歩

69手目24歩まで

25飛車成と成り返った手に対してふわっと24歩。
こちらの狙いは21飛車を下ろした時に、
底歩を打たれないように、
底歩を打たれても突破できるように、
というものだったのだが、積極的に角をいじめにきた。

そこから相手の狙いは龍の再侵入で
それは実現されてしまった。
そこで強気に44角と出る手も有力だっただろうが
69角と捨てる手が気になり、38銀と打ってしっかり受けた。
形勢ははっきりいいと自覚していたが
それゆえに、万に一つも落としたくない、
という気持ちになってしまっていた。

81手目24歩まで

そして、再度の24歩。

はい、また出ました、方針迷子。
と思われるかもしれないが、ここは踏み込むしかない、と選んだ。
まず、11飛成だと21歩で鉄壁になって手を付けられない
という後ろ向きな理由が1つ。
そして、こちらの方が大きいのだが、
ここに持ち駒の角を使ってくれて、
さらに相手の玉に割と近い位置にと金ができて
悪い理屈はないだろう
という前向きな理由が1つ。
さて、戦いは最終盤へ…

~91手目68銀

90手目65桂まで

54香と、5筋の香車を消しに来たが、素直に同香と応じる。
同歩は53金から21の角が働かないし、おおよそ勝ちだろう。
と思っていたら、相手もそれに気づいたのか、ノータイムで同角。
おかわりで香車を打ったら…
え?65桂馬?どこから跳んできた?
この局面、冷静になると、後手は勝負するしかない。
が、私の中では、おかわりで香車打って、困ってるよね
で思考が止まってしまっていた。
受けないと危ない、ということだけはわかっていて、
緊急避難的に68銀と上がったが、これが好手だったようだ。

~103手目44桂

98手目56飛車まで

57の地点でばらして、45銀でそこで角を取って図の局面。
ここは59飛車がちらついて嫌だったが、実戦は56飛車。
そして、玉逃げて、54飛車とされたところで、33角成。
本来であれば、もう検討しても、という局面だろう。
しかし、寄せが見えない。
勝ち方が分からない。
あとで文句言われても、
後々対局する人に"終盤力がない"と思われても
29歩と打って盤石にするのも考えた。
が、中途半端に受けると、かえって悪くなりそう。
大差の将棋で逆転が起こるときは
形づくりで首を差し出されたが、仕留めきれない
あるいは
"絶対に負けない"という手を繰り返して、少しずつ差が縮む
のどちらかだろう。
分からないなりにも迫っていくことを選んだ。

~120手目64玉

120手目64玉まで

私の脳内では、ここに至るまでも、
ここに至ってからも、ずーっと
勝ちなのはわかる、勝ち方が分からない
という状況だった。
頭の中で描いている変化図も
明らかに優勢だが決め方が分からない
という図ばかり。
そうなると逆に焦りばかりが出てきてしまう。
64玉でなかったら、もう29歩を打つつもりでいたし
その後、53成桂と全駒する方針に切り替えるつもりでいた。
が、64玉を指されても詰みが見えてこない。
いや、打ち歩で逃れられてると思っていた。

~終局

129手目45馬まで(投了図)

まず、上でふらつく格好で耐えられそうに思えた。
そして46銀が見えたはいいものの
打ち歩詰めしか見えてなくて、焦っていた。
がしかし、勝つときはそういうもの、と言わんばかりに
馬引いて詰み。
それに気づいたのは55歩叩いた時。
最後はきれいに全部使いきった。

対局を振り返って

感想戦が始まるまで、随分と間があった。
序盤で形勢を損ねてしまって、前局の私の状況かもしれない
なかなか声をかけにくかったが、
私はいつものルーティンを忘れていたことに気づいた…。
チャットログをお願いするのを忘れていたのである。
人によっては、
見られてないから好き勝手言えるのに、
とか思われるかもしれないが、
観戦者の気楽な姿勢での意見は勉強になるし
何より、どう見られてたかは気になるから
ずっとお願いするようにしている。

しばらくして、画伯さんがチャットに
"解析見たら検討の余地もないくらいノーチャンスだったのですが何かありますか?"
と書いてくれて、ようやく息を入れることができた。
途中、疑問手はあるだろうが、
割と早い段階で差がついてしまった。
と認識していたので、序盤をさらったのだが、
そこで、55角に73銀と頑張る手を示されてフリーズ。
将棋はそう簡単なゲームじゃない。
そう簡単に技がかかるなら、
そこまで相掛かりは流行っていない。
そう感じられた。

対局、観戦、
そして、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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