取引関係 掛け合いver.
N:一人称 私(わたくし)
D:一人称 僕、俺、儂、わたし、アタシ等変更可能
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N:失礼いたします
先生…少しお時間宜しいでしょうか
D:構わん、入りなさい……あぁ、君か
N:今の患者様、先生のお見立てでは
余命半年、と…
D:うむ、俺はそう見立てたのだが
どこか間違っていたかな?
N:いえ……私もカルテを見た限り
先生の仰る通り妥当、だと…
先生…………お願いがございます
彼…を…助けて頂けませんでしょうか
D:……というと?
まぁ、当然医者として出来る限りの
全力は尽くすつもりだがね
N:彼の命が助かるのならば…
私に出来る事はどんな事でも
致す覚悟です…!!
先生が、お望みであるならば、
私の体を差し出す……と言っても?
“あの夜の約束”…まだ、有効でしょうか
D:…ん?あぁ……君の体を…
あの時の……ね、勿論覚えているさ
ただし、それは君次第、だと思うがね
俺の好きにして、本当にいいのかい?
無茶な事を要求するかもしれないのに
それから
そうやって助けられた“彼”は
無事に目を覚まし
俺と君の真実を知った時
一体どう思うんだろうねぇ…
N:先生!!それだけは……!!
彼には言わないでください
何でも、お望み通りに致しますから
D:おや、随分と『お願い』が多い
ま、良いだろう
精々俺が飽きるまで楽しませて貰う
(カチン、と鍵を机に置く)
これは、うちの鍵だ
荷物を纏めたらすぐ来るように
もちろん、一緒に暮らすのだよ
二人きりでな
N:あなたと一緒に…ですか
D:妻に先立たれてしまって
ひとり身だからね
少し身の回りのことも頼みたいのだ
それから
(耳打ち)
君は“男を知っている”のかね?
ちなみに彼…とは?
N:……いえ……そういった事は
D:……そうか、“まだ”か
それはさぞかし、残念、だったなぁ
あの夜…君が拒んだ筈の俺が
初めての男になろうとはな
じっくり一から男を教え込んでやろう
ふふっ…なぁに、安心したまえ
すぐに可愛い声で啼くようになる
さてと
ちょっとこちらに、そばに来なさい
俺の話を聞いた上で
君に本当に覚悟があるのかどうか
試させてくれ
今ここで、君からキス、出来るかね?
N:そんないきなり、心の、準備が
……っいいえ…では、失礼いたします
…っ
これで、宜しい、でしょうか
D:ははっ…あんまり経験が無いのか?
もっと色っぽいキスをするのかと
期待したんだがなぁ
……こんな風にな…んっ…ん…
それじゃあ、また夜に
待っているよ…
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