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【詩】 都会のクラゲ


「そんなに頑張らなくていい」
甘くて優しい気遣いに
苦い心がささくれ立つ

「頑張らなくていい」のなら
その理由まで教えてよ


いまのわたしの「頑張り」は
未来へ続く道の途中
「自由」のための一手段


「無理する」ことが「努力」なら
「頑張る」ことは何になる?

それを「無理」と言うのなら
何が「無理」じゃなくなるの?



わたしとあなたは違う人
似ているところは一つもない

赤信号を渡るのに
隣に誰かを求めてる

指差し確認するくせに
平気で周りに合わせてる

見えない空気に流されて
人の波へと消えていく


わたしはあなたの手を払い
寄せる波から離れてく



ぷかぷか ぷかぷか 浮かんでる
わたしは都海に浮かぶ月
わたしは自由に漂うの
わたしの正義を貫くの



浮世離れと笑うがいい
仲間はずれと笑うがいい


波から外れたその先で
親しい仲間を作るから



「そんなに頑張らなくていい」
優しい言葉をありがとう


だけど わたしは自由なの
わたしは自由に「頑張る」の



他人がどうとか関係ない
わたしの「自由」を生きていく


夜空に浮かぶ月のように

水面に揺れる月のように


わたしは誰にも縛られない
そして誰も縛らない



それがわたしの正義なの
「クラゲ」みたいな正義なの


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見出し画像には、『cryustar』さんの画像をお借りしました!

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