見出し画像

【1st semester 振り返り- #LSC116】

2020.2.10 飯泉の留学日記

LSC116 Space Making

Studio/Fieldwork/tutorial/review

Lead Drとサポートtutor2人

毎週木曜日9:30-16:30 Studio
後半は、月曜日にTutorialも
Final Submission&Review

おそらく、この授業が最もLandscape Architectureっぽい授業。

内容

内容は、
Week1-6 Plant Study
Week1-4 Intro
Week4 Fieldwork
Week5-6 Project1(3人のグループワーク)
Week8-12 Project2

参考までに、
Architecture & Landscape (KK)という、
dual degreeの school of architecture (建築学部/通称SSoA/ランドスケープと同じ建物に入っていて、兄弟的存在。) のコースの人(10人)もこの授業に参加。学生は計50人弱。
KKは、LSC136というモジュール名で、30 creditのため、内容も少し違ってちょっと多めらしい。けど、基本や一緒。

最初のintroの4週間

最初のintroの4週間は、
・Site survey
・Plan
・Section
・Diagram
・Axo Drawing
・表現方法- Fine pen / colour pencil / pencil / watercolour /Pantone について。

今後自分のアイディアをどう表現するかの土台づくり。
大学にある一角をケースとして、
そこのPlan/Sectionを書いたり、
隣の公園に行って、
Fieldworkに行って、
そこで書いたり。
これらdrawingは、表現でもあるけど、それ以上に、
Communication toolであること。
Space・Siteを理解するためのtool


Project 1

Project 1 は、
このIntroで学んだことのアウトプット第一弾。

別の大学の一角(空き地)が対象で、
そこをどう変えるか、デザインするか、という内容。

Site Surveyから始まり、
最終的には、
Master Plan, Diagram, Sectionなどで、
自分たちのアイディアを表現。

ただ、2週間しかなく、初めてのプロジェクトのため、
そこまでクオリティは求められてない(気がした)。
一通りのプロセスを踏むのがこのP1の狙い(多分)。

画像1


Plant Study

**Plant Study **は、
計20つのPlant listがあって、
1週間に4つ、実際公園に行って見て(先生の解説付き)、
Plant Journalを作る。

Plant Journalの内容は、自由だが、
Plantの大きさ、特徴をまとめる。

例えば、
Common name
Origin
Evergreen or Deciduous
Ultimate Height and Spread
Hardiness / Soil / Aspect
Foliage Flower Fruit Bark それぞれの特徴
季節ごとの色
動物との関係性 など。

写真やスケッチと共に、Journalを作ります。
これがなかなか大変で、
毎週水曜夜な夜なヒーヒー言いながらやってました。

Project 2

そして、大物 Project 2
これは、個人ベースのプロジェクト。

大学の一角(メインビルのアーツタワーの前の空間)をDesignしましょうというもの。

ただ、条件があって
Workshop/cycle storage/ seating spaceを含むこと。
そして、sustinabilityを反映すること。
Plant studyから3-5つのPlantを選んで使うこと。
プロジェクト名は 'canopy'。これも考慮する。
これ以外は、全くの自由

まず、site survey
気候、日光、風、人・自転車・車の動き、建物のmaterial などを分析。
4つのエリアに分けて、SWOT分析もした。
実際に歩き回って、sectionを記録。

これをもとに、どこにどんなスペースを配置するかを決めます。
かつ、どんな場所にしたいのか、
全体コンセプトを決める。

そこから、plant達をどう使うのか- Plants strategy を決めます。
実際、木を一本幹の状態で植えるのか、
Multi-stem, Pollard, Coppice, Hedgeという形で、Managementを施すのか。
それぞれ決めていきます。
これは、どういう空間にしたいのかに合わせて。

例えば、
元々高く伸びてしまう木の高さを抑える場合、pollardをしたり、
Multi-stem, hedgeにすることで、refugeができます。

そして、そのplantをどのくらいの間隔で植えるのかも重要。
特に canopyに関わってくるから。
例えば、
Ultimate spread が3mの木の場合、
2m gridで植えたら、密度高め。
4m gridで植えたら、密度低め。
これも、どういう空間にしたいのかに合わせて決めます。

あとは、季節ごとの変化も考慮します。

画像2

画像3

画像4

画像5

これらが決まったら、大体空間ができてきてるはず。

Spaceごとのexperienceの違い
sectionを書いて考えたり、
modelを作ってみたり、
で、修正するために、
Plant strategyに戻ったり。

画像6

画像7

ここまでは、A4/A3ベースのスケールで考えてて、
大体決まってきたら、
A1(1:200)のマスタープランへ。

DiagramとSectionsも。

画像8

画像9

毎週2回のtutorialで、
自分の案や、
Progressを先生に報告して、
フィードバックをもらう。

「このスペースのexperienceの違いは?」とか、色々質問されることで、
抜けを見つけては、考え、変えて、のループ。

9:30-16:30で、short lectureがある日もあるし、
完全に、tutorialのみの日もあった。
だから、
自分のtutorial以外は、
studioで各々がprojectを進めるって感じ。

コースメイトに相談したり、
Tutorialが終わった先生に相談したり。

16:30までstudioに残ってる人もいれば、自分のtutorialが終わったら帰っている人もいた。
私は、残って作業。
部屋の机が狭いし、部屋だと捗らないから。

終盤は、月木以外も、studioに来て、1日作業してた日も。
全員じゃないけど、
一定数のコースメイトが同じようにstudioに来て作業してた。

画像10

画像11

そして、最終週に、
6人のグループに分けられて、
そのグループ(+先生2人)で 5分のプレゼン+Review
Master Planをなどを壁にdisplayして、
順番に、自分のideaを説明して、質疑応答

画像12

そのあと、先生からfeedback sheetを。
そのfeedback sheetをもとに、
Final submissionまでに修正・改善

Final Submissionでは、
A1の袋が一人一つ用意されてて、
そこにweek1からの全ての成果物を提出

スケッチブック、modelなども全て。
それをもとに、先生が成績をつけて、
後日short-tutorial で feedback をもらいます。


まとめ

この授業は、本当に終始オドオド。

まず、定規、鉛筆、色鉛筆、ペン、スケッチブック、絵具 全て持ってなくて、
かつ、
そもそも木も描いたことないし、
小学生の図工以来絵具を使っていない私。
周りが慣れた手つきで、
木をささっと描いてたり、
絵具・鉛筆を使いこなしてるのをみて、
「まじで、ヤバイ」と毎日焦りでしかなかった。

だから、何回も書き直したり、本を参考に練習したり。
でも、自分のdrawingスキルに圧倒的劣等感がなくなることはなく。
毎週スケッチブックを見せ合う時間があったんだけど、
本当に地獄だった。

周りの子達は、高校でart学んでたり、
Landscape の経験が少しある人たちばかりで、
全く経験のない私は、御門違い

しかも、植物名が全くわからん。
日本語でも、
白樺、松、杉、桜…その程度だったのに、
英語名・学術名(ラテン語)って。
厳しすぎる。

そして、イギリスに生えている木。
大半は、日本に生えていない。
生えていても、東北・北海道飲みだったり、と。
モチベーションの維持に苦しんだ。

あと、専門用語が多くて、
小学校の頃に習ってるからわかるんだけど、英語名がわからない。
そんなことが多かった。
花のがくとか、落葉植物とか。

さらに、上で述べたように、
木のマネジメント。
まず、マネジメントできるんだ、ってところに驚き。無知すぎて。
多くは、イギリス庭園・フランス庭園で使われてる/発展したマネジメント技術だから、
おそらく、日本の文化/ありのまま主義 とは無縁の概念なんだと思う。

(訂正します。<--- そうではなかった。)

でも、ここで学んだ Plant の知識は、
きっと将来の仕事できっと役立つ。

公園とかちょっとしたスペースに緑は不可欠だし、
ただ植えてるわけじゃない。
理由があって植えてるから、
木それぞれの特徴とかを反映してるわけで。

しかも、木の観点でも、町歩きの視点がガラッと変わった。
実際ヨーロッパの街で歩いてると、
PollarとかHedgesとかmulti-stemが
身近なところで使われてて、
「なんでこうしたんだろう」
「こうすることで、どうspaceに影響を及ぼしているのかな」とか、日常的に考えながら歩くようになった。

Project2は、とにかく大変だった。
真っ暗な道を恐る恐る歩いている状態。
だから、すっごく時間がかかったし、時間をかけた。
でも案外ゆっくり順序立てて進めると、ちゃんと成果がついてくるもので。

このプロジェクトで、
sectionを書きまくり、
planも書きまくり、
試行錯誤行ったり来たりしたおかげて、
drawingスキルがあがった。
絵具もコツが掴めてきた。

最終授業前は、
毎日他の授業もこなしながら、毎日Arts Towerで夜遅くまで作業をし、
Final submissionのためには、
2週間半毎日14-22でarts towerに籠ってたし、
正直めちゃめちゃ辛かった。

特にFinal submissionの2週間半は、一人での作業だったから。
でも、満足のいくものができたし、
表現skillも確実に上がったし、
プロジェクトを通して、
色々なことを学び、吸収した。
だからすっごく楽しかった。

しかも、めちゃめちゃいい評価をもらえた。
ABCD段階でA (max A+)。

まさか、week1であんなにおどおどしてた私が。
全く経験がなくても、一つ一つ丁寧に向き合うことの大切さを実感した。

そして、新しいことに挑戦することの楽しさと苦しさも。
何よりも、自信にもつながった。
自分の成長もめちゃめちゃ実感してる。

アンディ(Lead Dr)が私のポートフォリオを気にってくれて、
広報担当の教授にrecommendしてくれたらしく、
オープンキャンパスの時に、
一年生の授業の成果物の例として使ってこれることに。

なんらかの形で、
私がシェフィールド大のランドスケープに所属していた形跡が残ることが嬉しくて。

2nd semesterは、
studioベースの授業が3つだから、
(私の周りにいる正規の一年生は、studioベース2つと、lectureベース1つだけど、
私は、lectureの代わりに2年生のstudioを登録してしまった。9月に。)

おそらく、劇忙しくなる。

10-15 / 9-17 / 9-16 週3だけど、1日みっちり。
でも、ここで得た自信をもとに頑張りたい。

nao

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?