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山形で大叔母を供養してきました

訃報というのは、本当に突然やってくるものですね。

先週の水曜日、父親から「叔母さんが亡くなった」と電話がありました。

父の叔母なので、私からみると大叔母ということになります。

この大叔母さんは家族と絶縁状態にあり、もうずいぶん前から一人暮らしをしていて、甥である私の父が近年は唯一連絡を取り合っている親族、という状況でした。

なので大叔母になにかあれば、父に連絡があることはわかっていたのですが、それにしても想像していないほど急な逝去の知らせでした。

私の両親が住んでいるのは兵庫県、大叔母は山形県であり、かなり遠方です。
さらに父は足を少し悪くしていることもあり、私が父をサポートする形で、親子二人で急遽山形に行くことになりました。


連絡を受けたのが水曜日の朝。

そこから、翌日木曜日の飛行機、山形での移動のためのレンタカーや二泊分のホテルなどを何とか手配しました。

ちなみに現地までの片道の総移動時間は、兵庫の田舎から出発の父が約9時間、大阪から出発の私が約6時間という長旅でした。

二泊三日の山形滞在中、父と私の主な行動履歴は以下です。

・介護施設、病院での手続き
・市役所での手続き
・斎場での供養、その後の納骨の手配
・自宅(一軒家)の状況確認
・大叔母の知人からの情報収集

一日中、レンタカーであちこち走り回ってかなり慌ただしい三日間となりました。


今回、亡くなった日の翌日に駆けつけることができて、以下の点で本当に良かったと思えました。
・火葬の前に対面できたこと
・永代供養できたこと

前者については、病院や斎場の都合で火葬の日時は決まっていたため、一日遅れると間に合わず、お骨と対面になっていたところでした。

後者については、大叔母が生前に自分で永代供養の手続きをしていたのですが、お寺の名前すら我々は知らなかったため、知人から「〇〇寺だと思う」との情報を得てお寺に連絡することができたのです。

しかも、たまたま住職のご予定が空いていたため、斎場で火葬の前にお経をあげていただき、さらに我々の滞在中にお寺での納骨まで終えることができました。

怖いくらいにすべてのタイミングがぎりぎり間に合って、神がかり(仏がかり?)的なものを感じましたね。


私が生前に大叔母にあったのは、数年前にたった一度だけです。

それでも、父が遠くにいる大叔母のことをそれなりに大切に思っているのは知っていたので、山形までいって供養できたことはとても良かったと思っています。

さらに、帰途につくとき、父がポツリと言ったことがあります。
実は父と母が結婚するとき、大叔母が力添えしてくれたのだそうです。

この話はまったく初耳だったので驚きました。
ということは、あくまで可能性ですが、大叔母がいなかったら両親は結婚しておらず、私は生まれていなかったのかもしれないのです。

それを聞いた私は、「そうか、父だけでなく自分も、大叔母に呼ばれて山形まで駆けつけたのだな」となんだか納得したのでした。

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