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先日、外貨建がいかだて保険についてこんな記事を見かけました。


「外貨建て保険、金融庁「リスク開示を」…高齢者などトラブル相次ぐ」

金融庁は、商品の内容をよく理解しないまま高齢者などが契約し、トラブルになる事例が相次ぐ外貨建て保険について、販売する金融機関に顧客保護の取り組み強化を求める。

「外貨建て保険」にからんだトラブルが増えているので、
販売してる金融機関に対して、金融庁からの指導が入る。

ということのようです。


皆さんは、外貨建て保険を知っていますか?

外貨建て保険では、「生命保険」や「個人年金保険」などの保険料を、アメリカドルやオーストラリアドルなどの外貨で支払います。

「銀行預金より金利が高い」というような理由で、近年多くの人が加入しています。

銀行に預けておくより、増えやすい」と期待しているわけです。


ここで、もう一つ質問です。
皆さんは、何のために「保険」に入りますか?

生命保険であれば、
「もし自分になにかあったとき、家族が生活に困らない額の保険金を受け取るため」

万が一のことを考えて、備えておくのが「保険」のはずです。


ところが、、、

「銀行に預けておくより、増えやすい」

これは何を意味しているのか?

「死亡保障」ではないですよね。

これは、「貯蓄」です。

つまり、外貨建て保険を契約している人は「保険」と「貯蓄」の2つの目的で選んでいることになります。

そしてここに、多くの保険商品に共通する落とし穴があるのです、、、


外貨建て保険の場合だと、
「銀行預金より増えやすい」と期待して契約したにもかかわらず、
「思うように増えない」というリスクがあります。

今回の記事には、こんな記載もありました。

金融庁が主要な銀行34行を調査したところ、契約者の4割で契約時より価値が目減りしていた。1割近い契約では評価額が10%以上下落していた。

契約した人の4割は、逆に減らしてしまった」という衝撃的な内容です。

なぜ、こんなことになるのか、、、、

その一番の理由は「手数料の高さ」にあります。

せっかく金利がよくても、手数料が高くては増えるものも増えません。


外貨建て保険には、他にもオススメできない理由があります。

  • 満期までに解約すると、元本割れする可能性が高い

  • 満期時に「円高」になると、元本割れするリスクがある


「増やしたくて」契約しているはずなのに、
「増えない(減っちゃう)」要素が盛りだくさん過ぎるという、、、

皆さんも、ご用心くださいね。


では、どうするか?
ということも、少し書いておきます。

私は、「保険」と「貯蓄」を分けて考えることをオススメしています。

「保険」はあくまで、「万が一のため」に加入するもの。

自分や家族に必要な保障額をちゃんと確認したうえで、もし必要なら「掛け捨て」で加入します。


一方の「貯蓄」には、次のような選択肢があります。

  • 堅実に銀行預金する

  • 少しでも金利を上げたいなら、ネット銀行への預金や、国債の購入を考える

  • もっと増やしたいなら、投資信託などで資産運用する


自分にあった方法をちゃんと選べば、
より堅実に「貯めたり」「増やしたり」できるようになるんです。


「自分だけだと分からない」

そんな人は、ぜひとも、信頼のおける専門家(商品を売ってない人)に相談してくださいね。


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