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学習の習熟順 わかる→できる→使いこなす→究める

EdTechと鬼滅の刃

EdTechの仕事をはじめたとき、学習において「わかる」と「出来る」は違うんだと教えてもらいました。

先生の授業で「わかる」ようになる。宿題や演習をこなすことで「できる」ようになる。言われてなるほどと思いました。

振り返ってみると難しい話ではなく当たり前のことなんですけど、学習にもプロセスがあるということを実感できました。

時は変わって先日。

鬼滅の刃を読んでいたら挿絵のページにこんなことが書いてありました。

「できること」と「使いこなすこと」「極めること」は、それぞれ違います。

繰り返し練習して、決まった動作が「できる」ようになったら、それをどんな体制や状況でも、適材適所で出せるようになるのが「使いこなす」ことです。

さらに、 その使いこなしている技を、他の誰よりも、速く強く常に最大限の力で出せるよう練り上げることが「極めること」です。

『鬼滅の刃』22巻 より

これだ!と思いました。

「できる」の世界が広いという肌感覚はあったのですが言語化できるほどではありませんでした。という中でこの文章。

教科書の問題が解けるのと東大の二次試験の問題が解けるのを同じ「できる」に括るのは強引な気がします。

「できる」の先があると言ってもいいし「できる」に3段階あると言ってもいいかもしれません。

厳密に理論立てるなら明確に定義すべきですがここでは割愛します。あらためて整理すると。

学習の習熟順

ある科目・ある単元の習熟状態を4段階であらわします。

わかる

できる

使いこなす

究める

先程の鬼滅の刃では「極める」でしたが、学習・学問で使うときは「究」のほうが語意に近そうです。

わかる

その科目や単元を「理解する」状態です。偏差値にすると50までの世界がここにあたるのではないでしょうか。

教科書に書いてあることが、文字通りに理解できること。算数や数学であれば「この公式はこうやって数字をあてはめて使えば答えがでるんだ」という腹落ち。

学校や塾の先生、家庭教師の授業でこの理解をつけることができます。今なら映像授業でも可能ですね。

できる

教科書レベルの基礎問題が「すらすらと」解ける状態です。「わかる」から「できる」には問題量をこなす必要があります。

学校や塾の先生にきくとこの段階が一番苦労するそう。算数なら計算ドリルの宿題にあたる部分です。誰も喜ばない宿題…

偏差値にすると60までの世界がここにあたるのではないでしょうか。

使いこなす

公立の中学生なら定期テスト、高校生なら共通テスト程度の難易度のものが「すらすらと」解けるレベルでしょうか。

毎回満点でなくていいけど、毎回80点では物足りない水準。必要な受験科目すべてで満たすと難関校に合格できるレベルです。

基本問題よりちょっと複雑な値も同様に当てはめられる、条件が少し違っても対処できる、周辺の単元や分野と繋げて理解できているなどの状態が必要です。

究める

全国トップレベルの入試問題が「すらすらと」解けるレベルと置いて良いと思います。

東大二次試験のある科目で満点とっちゃいました、とか、○○オリンピックでてます、とか。そのレベル感です。トップ校のさらに上位合格層

そもそもの公式の成り立ちや意味を正確に把握し、問題の構造を的確に把握し適切な手順で処理し、正解を導き出す。

ここにたどり着くには学校の勉強云々だけでなく、思考力や情報処理能力などの地頭も必要かもしれませんね。

各プロセス間に小さな「わかる→できる」

それぞれたどり着くプロセスを考えると、「わかる」が1段階目だけのものではないと気づきます。

また「わかる」から「できる」のプロセスを振り返っても、all or nothingで急にすべてが出来るようになるわけではありません。

とすると、「わかる」→「できる」→「使いこなす」→「究める」のプロセス間には小さな無数の「わかる→できる」があると気づきます。

これを一つずつクリアするのがステップアップへの正攻法でしょう。

良いサービス・良い先生との出会いが重要

無数の「わかる→できる」からどれに取り組むと最短?という問いに独力で正解を出し続けられる小中高生はほぼいないでしょう。

それをサポートしてくれるサービスがオンラインを中心に出てきています。学習管理をしながら一緒に伴走してくれるオンライン学習サービスです。

また、例外のように一足飛びに次のステップに進めてくれる先生との出会いもとても重要です。

そういった優秀な先生の授業は映像・リアルタイムどちらもオンラインの方が受講できる可能性が上がります。

効率・効果的な勉強手段が揃ってきているいまの小中高生はうらやましい。そう思ってやみません。

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