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僕が自分の人生を生きようと決めたわけ

常に何かに追われて生きてませんか?


今、僕たちの周りには、情報が溢れ、
インターネットやSNSを見れば、

理想の生活、理想の収入、理想の家族、理想の人間関係など、
『目標とすべき成功モデル』が溢れています。


しかし、
世の中に目標を実現することに夢中になっている人たちで溢れる一方で

『毎日を幸せに』生きている人は、どのくらいいるでしょうか?


確かに、
『成功』『ビジョンの実現』『目標達成』『売上向上』は、人生をより良くするために
追い求めるべきものかもしれません、

でも、本当にあなたが求めている『成功』の先に、
幸せはあるのでしょうか?

世界でも類がないくらいの『働き者』が集まっているのが僕たちの国です。
目標に向かって努力を惜しまない日本人。諦めずに我慢強い日本人。

しかし国民の『幸福度』は一向に上がっていないのは、なぜでしょうか?


成功と幸せには何の因果関係もない


実は、心理療法における研究では、『成功=幸せとはならない』ということが分かっています。

目標達成をしても、幸せになれるとは限らないのです。


でも、どうでしょうか。

世間一般で言われている幸せは、
『目標を達成して成功すると手に入ります』
みたいな表現になってませんか?

目標年収〇〇万円を達成!
目標体重〇〇キロを達成!
目標としていた志望校に入学!
目標としていた理想の男性と結婚!

などなど。


僕は、仕事柄たくさんの『ブログ』『メルマガ』『広告』などに目を通しますが、
それらのほとんどはこのような『成功や目標達成』をするための『まやかし』の情報です。


情報を発信する人も、情報を受け取る側も『成功』に縛られていて、
『幸せ』に生きることから遠ざかっているように思います。


そして、多くの人が目標に追われているのです。

会社員は「会社が決めた目標」に追われ、
起業家は「集客数、売上、収入、顧客の締め切り」に追われ、

女性は「理想の美しさ」に追われ
男性は「理想の女性と付き合うこと」に追われ、
子持ちの主婦は「子供の成績、出来ている子とウチの子の比較」に追われ、

もちろんそのような中でも、『幸せ』を感じながら生きている人もいるかもしれません。


ただ、何かに追われている感覚が消えなければ、

そのストレスから大切な家族との関係が崩れたり、
カラダだけでなく、心や感情の健康も崩れます。


『成功すればきっと!』『今、我慢すればきっと!』
という誤った考えによって、

今、楽しむべき人生を、捨ててしまうのは、
あまりにも『不利益』だと思うんです。


なぜこんなことを訴えているかと言うと、僕もかつて『成功の奴隷』として、
『目標を持てばいつかよくなる』と無意味な我慢くらべみたいな生き方をしていたからです。


平均睡眠時間3〜4時間、
週3日会社に泊まりながら、

唯一休みの日曜日は
子供を公園に連れ出して、
自分はベンチでひたすら寝る。


手取り19万円で、
家族4人で一生懸命、節約しながら働く日々。

着たくもない安物のスーツに身を包み、満員電車に揺られる日々。


まわりで良い結果を出している同僚を
うらやましく思いながら、
毎日なんのために生きているかわからない日々を送っていました。

疲れると思考が停止する

気付けば「嬉しい」「楽しい」という感情が無くなり、ウツウツとする毎日を送るようになりました。

僕がインターネット広告代理店業の営業職として、都内のベンチャー企業で働いていた頃の話です。

新規営業として、テレアポと新規訪問営業を繰り返します。

テレアポのノルマは100件の担当者と話すこと。そのために毎日200件以上の電話をします。目標は広告予算100万円以上クライアントのアポを一日10件とること。

内勤は8時間、受話器を耳から離さずに電話をかけ続け、外回りの営業は3社以上訪問とテレアポをします。

当然、提案資料の作成や、上司への報告や相談、翌日のテレアポの準備、顧客へのメール返信は営業時間外に行うため、毎日朝7時〜22時までの勤務を繰り返しました。

自宅からの通勤時間が2時間あったため朝5時の電車に飛び乗り、夜0時半に帰宅する生活が続きました。

寝不足のため、毎週のように、乗り換えの駅で電車を乗り過ごしました。

終電のため、引き返すことも出来ず、駅で呆然と立ち尽くすことが毎週のイベントでした。

お金も無いため、タクシーなどは使う余裕がありません。

漫画喫茶に泊まれるのはいい方で、基本的には3時間歩いて帰宅します。
本当に疲れていた時は、乗り過ごした駅の公園で野宿をしたりしました。

こんなことが週に一回起こるようになり、
気付けば会社近くのジムのシャワーを使いながら、会社に寝泊まりするようになりました。

どうしていいか分からず、とにかく目の前の目標を達成することにガムシャラになっていたのです。


自分の人生を生きよう

そんな時、僕が自分自身を『変えざる負えない』出来事が起こります。

疲労感が抜けず、慢性的なストレスを感じていた会社員だった僕は、
あろうことか、大切な家族に対してそのストレスぶつけ始めました。

わがままを言う息子を怒鳴り散らす。妻にイライラが止まらずに、文句を言う。

本当に、自分が自分じゃないような感覚でした。

疲労とストレスがピークになり、お金が無いのに、毎日菓子パンばかり買って食べていました。

身体も太りはじめ、スーツのズボンが入らなくなり、仕方なく、着たくもない安物のペラペラのスーツを2着買って毎日着ていました。

会社での目標を高く設定していたので、
毎日『今日も目標が達成できませんでした』という報告を上司にしなければならず、その都度に長時間の指導を受けます。

いつになったら、成功できるんだという自己否定を続けて、そのストレスを家族にぶつけていました。

そんな休日のある日。
パソコンに向かっている僕の部屋に『長男(当時5歳)』がいきなり入ってきました。


『今、忙しいから、あっち行ってて』

僕は冷たい声でいいました。


息子は笑顔で一枚のメモ用紙を渡してきました。


メモには
まだ覚えたばかりのひらがなで次のように書かれてました。


===
ぱぱいつもありがとう
いつもいっしょにあそんでくれてありがとう
===

と書いてありました。


息子を見ると、自分で書けたことを
嬉しそうに感じてか、

満面の笑みを浮かべながら

『パパのためにかいたよ、
 パパいつもおしごとがんばってくれてありがとう』

と言ってくれました。

キーボードにあった手が、パソコンから離れ、
メモ用紙を手に取りました。

涙が溢れ、息子を抱きしめて、泣き崩れました。


『放っておいてくれ、疲れてるんだ。会社であれだけ我慢してるんだ、家でくらい自由にさせてくれ』と、心の中でそう思っていました。

でも、全ては自分に責任があることだと気づきました。

「自分は何をやっているんだろう・・・」「いつまで、自分に厳しくしているんだ」
「こんなことを続けて誰が幸せになるんだ」そんなことを考えました。


他人が決めた目標に追われ、他人に敷かれたレールの上を歩いて、言われたとおりのことだけをして生きるのは、自分だけじゃなくて周りの人も不幸にしてしまいます。

僕の人生は僕だけのものじゃない。
だから、毎日を幸せに生きなきゃ、
希望を持って、毎日を精一杯生きなきゃダメだ

と考えました。

その後、退職まで半年ほど時間がかかりましたが、なんとか会社を辞めることが出来ました。


あなたが幸せになることは、あなたの大切な人の未来に大きな影響を及ぼしています。

もしかしたら、それは未だ見ぬ未来のパートナー、未来の家族、未来の生徒、未来の顧客、未来の友人かもしれません。

しかし、忘れてならないのは、あなたが『最高の人生』を生きることを、必要としている他の人がいるということです。それだけあなたは、影響力のある人間であり素晴らしい人間です。


一度きりの人生、挑戦を続けてこそ輝きが増します。
今が変化を起こすその時です。


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