「あ〜、帰ってきたなぁ〜」
みなさんにもありますか?
どこかに旅をした帰り道、まだ自宅や地元に程近くはないんだけど、なんとなく「あ〜、帰ってきたなぁ〜」ってなる目印。
非日常と日常の境目というか。
旅行気分の終焉というか。
旅が終わる寂しさと、本来の場所に収まろうとしている安心感がせめぎ合う辺り。
鉄路での旅が多かった東京生まれ東京育ちのボクとしては、車窓に山手線が走る姿を見ることがその目印でした。
田園風景やら海岸線やら地方感のある駅やらから離れて、ちっとは見慣れた路線が目に入るようになってもまだまだよそよそしい感じなんだけど、山手線が見えると「お〜、いよいよかぁ〜」って感じに。
いやまだね、実際の地元には多少の距離があるんだけど、なんだか安心する。そんな感じ。
これに、大学進学を機に八王子の片隅(多摩市寄り)で一人暮らしをしている間は一つ加わりまして。
車でキャンプやらスキーやら出かけて、だいたいは甲信越の地域から中央道で帰って来るわけですが、そこにもあったんですね。目印が。
石川PAでも八王子ICでも高尾山でもなく。
ホテル野猿
正確には
ホテル
野 猿
↑
の看板。
仲間みんなが、車の窓からホテル野猿の看板を見ると、「帰って来たー」と口走っていました。
ほとんどの仲間はホテル野猿の本体がどこにあるのか知らず、看板だけに愛着をもっていたのだけど。
ちなみに、当時の住まいはホテル野猿(本体)の近所でした。たまたま。その事実に気付くまで2年くらいかかったけど。
あれですよ、ビジネスの方じゃなくてラブな方ですよ。ホテル野猿。
「のざる」じゃなくて「やえん」ですよ。
ま、いっか。そんなことは。
ところで、みなさんにもありますか?
「あ〜、帰ってきたなぁ〜」の目印。
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