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夕陽が遠い世界を繋ぐ

スローシャッター、読了。

今週金曜のイベントまで、繰り返し味わって想いを募らせようと思うのだけど、その間つらつらと雑感を書き連ねようと思う。

書き出しが秀逸だと、なんだか生意気に書いたが、

もちろんそれだけではない。

田所さんが紡ぐ物語には、よく夕陽が描かれる。

これは私が撮ったなんでもない夕焼け

時に道端から、時に車から、時に飛行機から。

どこに旅しても美しく輝く夕陽を、田所さんは飾ることなく記す。

他の文章と同じく、無駄な抑揚はない。
しかし、その夕陽の美しさと、漂う郷愁が静かに沁みてくる。

これは私が撮ったなんでもない夕焼け

遠く離れた場所にいても、夕陽は美しく一日の終焉を告げる。

その美しさに心安らぐのは、ある種本能的なものなのかもしれない。

田所さんの文章を読み、その中の夕陽を眺めると、郷愁と安らぎが広がるのを感じる。

その郷愁と安らぎが、ページを先へと進ませてもいるのだろう。

これは私が撮ったなんでもない夕焼け

私もいつか異国の地で夕陽を眺めながら、郷愁と安らぎを掻き立てられる日がくるのだろうか。

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