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都道府県あるなしクイズ

「オリジナルのあるなしクイズ作ってみた」

『お、じゃあ出してみてよ』

「じゃあ出すよ
  千葉県にはあるけど、神奈川県にはない」

『はい、わかった』

「いや、まだ一つ目よ」

『大丈夫、一つでわかる。千葉県にはあるけど神奈川県にはない、[“東京”を名乗ることのこだわり]だよ、こんなの』

「いや、違うから」

『違わないよ!東京ディズニーランドに東京ドイツ村、新東京国際空港、全部千葉だよ!完全に!それでも東京名乗るんだから、間違いないでしょう!』

「まあ、じゃあ次聞いてよ」

『おう、いいよ』

「高知県にあって、香川県にない」

『はい、わかった。[うどんに対する節度]です、これは』

「違うよ」

『違わないよ!香川県民はね、めでたくてうどん、嬉しくてうどん、悲しくてうどん、辛くてうどん、家建ってうどん、何があってもうどんばっかり食ってるんだから。うどんに対する節度がないんだよ!』

「全然違うよ。正解はね…」

『いや、正解なんていいからもっと問題ちょうだいよ』

「それ、悪口言いたいだけでしょう?」

『正解!』

…なんていうウエストランドごっこは置いといて。
(ウエストランドのネタでもなけりゃ、私の本心でもありません。あしからず)

ひょんなことから調べたんですが、47都道府県のうち、32の府県にはあって15の都道県にはないものがあります。

ない方の15都道県がどこかというと…

北海道、岩手、宮城、茨城、群馬、東京都、神奈川、石川、滋賀、愛知、三重、兵庫、香川、徳島、愛媛

です。

わかりましたか?

ちなみに、ある方の32府県のうち、埼玉だけは微妙です。これ、ヒントです。

さて、わかったでしょうか?

正解は、

「都道府県名と同名の市」

です。

埼玉にはさいたま市があるのですが、これを同名と見ていいかどうかが微妙ということです。

さて、さらに問題です。

都道府県名と同名の市がある32府県の中で、同名の市が県庁所在地ではない県が3つあります。どこでしょう?

正解は…

栃木県(宇都宮市)
山梨県(甲府市)
沖縄県(那覇市)

です。

都道府県名と同名の市があると、たいていはその県の中心であり、県庁所在地にもなるものなのに、この3県には当てはまらない。
興味湧きません?

で、調べたんです。

すると、山梨県山梨市と沖縄県沖縄市は、町村合併によって生まれた比較的新しい市であることがわかりました。

つまり、それぞれ甲府市、那覇市に県庁があるところに、後から都道府県名と同名の市ができたという経緯です。

じゃあ栃木県はどうでしょう。
調べてみると、他の2県とは違った歴史がありました。

栃木県の県域は、江戸時代の下野国しもつけのくにとほぼ同域です。

明治維新による廃藩置県とその再編を経て、北部に宇都宮県、南部(と上野国こうづけのくに東部の一部)に栃木県が置かれます(1871・明治4)。
それぞれの県庁所在地は、今でいう宇都宮市と栃木市でした。

その後1873(明治6)年、宇都宮県と栃木県が合併して栃木県となり、現在の栃木市に県庁が置かれます(1876・明治9年に旧上野国区域が群馬県に編入されてほぼ今の県域に)。

そして1884(明治17)年、栃木県庁は、現在の栃木市から宇都宮市に移されます。

西部の上野国区域が群馬県に編入されたことで、栃木市が栃木県の中心地からズレてしまったこと、宇都宮市が人口、経済の面で栃木市より勝っていることなどが移転理由として挙げられたとされています。
栃木市もあっさり移転を認めたわけではなかったようですが、最終的には政治の力も働いて宇都宮市への移転となったようです。

宇都宮としては、門前町、城下町として、下野国の中心地であった自負があったのでしょう。
にもかかわらず、県名も県庁も栃木に持っていかれたことに納得ができなかったのでしょう。

両市のプライドとプライドがぶつかり合うような県庁移転騒動。
明治維新の時期の混沌とした空気を感じるエピソードだと思いませんか?

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