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僕は(どうでもいい)スーパーヒーロー

みなさんはいい人ですか?

…って聞かれて、胸を張って堂々と「はい、いい人です!」って即答する人は信用しがたい。

でもあえて言おう。「私はいい人である」と。

急に何言ってるんでしょうか。

正確に言うと、「常にいい人でありたい」んですよね。

道の真ん中にハンカチが落ちていたら脇の踏まれないところに避けてあげる。

電車に乗って座った席に空のペットボトルが転がっていたら降りた駅で代わりに捨てる。

終点に着いた電車で寝てる人がいたらさりげなく起こしてあげる。

買い物のレジの列で同じタイミングで並んだら相手に譲る。

いい人ですね。どうでもいいけど。

はい、そこ!まとめて「どうでもいい人」扱いしない!

やらなくても誰も困らない。
やったからってそんなに褒められるわけでもない。
誰も気にしてない。
誰にも気付かれない。

なのになぜ?

なんだか、放っておけない。
やってもすごくいい気分ではないのに、やらないとモヤモヤしたり、自分にガッカリしたりしてしまう。
「やっぱりやっておけばよかった」と思わずに済むように。

愛してやまない米米CLUBに「僕らのスーパーヒーロー」っていう隠れた名曲がある。

その最後の方にある歌詞が…


ヒーロー!それは、人の目を気にしない
誰も君のことなんか見ない

誰も見ていないそんな小さな善行を重ねて、ボクはこれからも何の得にもならない徳を積んでいく。

誰にも気付かれないスーパーヒーローであるために。


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