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#6 10歳以上年の離れた友達

6月13日(火)

今日はヨシ子さんとランチの約束をしている。

ヨシ子さんは、わたしのバイト先のカフェによく来てくれる80代の女性。病院帰りに立ち寄って昼ごはんかおやつを食べ、夕飯に食べられそうなものをテイクアウトして帰るというパターンが多い。「一人分の食事を作るのも大変でね〜」と話しているので、たぶん一人暮らしなのだろう。
他にお客さんがいないとおしゃべりすることも多く、ヨシ子さんが生まれ育った島の話、70代まで続けていた仕事の話など本当におもしろい。職業柄(?)あー、メモ取りたい!人生マップ描きたい!と思うのだけれど、もう少し仲よくなってからかなぁ。

「わたし、今月誕生日なんですよ〜」
「何か欲しいものある?」
「うーん、思いつかないですね……」
「じゃ、ごはんでも食べに行く?」

という会話があり、一緒にランチをすることになった。

バイト先のカフェの前で待ち合わせをして、そこから3分ぐらいのところにある日本料理のお店へ。
ランチ会席はもちろんおいしく、何よりもヨシ子さんの今までの人生のお話がおもしろすぎました。
人生マップのインタビューをしているときによく感じること。それは、「わたしは平凡な人生だから〜って人はよく言うけれど、平凡な人生なんてひとつもない」ということ。
あなたの生きてきた道のりって、実はものすごくスペシャルですよということを伝えたくて、手描き人生マップを作っていると言ってもいい。

相変わらずわたしはヨシ子さんのフルネームも知らない。連絡先も知らない。でもこれだけいろいろな話を聞かせてもらったら、ただのお客さんとバイトではなく、友達と言ってよいのでは?
家に帰ってから、手帳の「今年やりたい100のリスト」に書いていた「10歳以上年の離れた友達をつくる」という項目にチェックを入れた。

羽根澤屋別邸 日本料理 満うらにて

6月14日(水)

カフェでのバイトの日。
ヨシ子さんが来たので、昨日のランチで撮った写真をプリントしてフォトフレームに入れたものを渡す。セリアで買ったシンプルなものだけど、素敵だわ玄関に飾るわ嬉しいわお友達になれてよかったわと喜んでもらえてよかった。
お友達認定にわたしもニヤリ。

個展案内ハガキ郵送のため、夏のグリーティング切手を購入して帰った。かき氷機の絵柄がいちばん好きかも。

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