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Slay the Spire: Mod "The Duelist"

遊戯王がテーマのMod。これはやばい。物量が半端ない。ギミックマシマシ、カードマシマシのStS二郎ラーメン。このゲームメカニクス全てを理解して遊べる人間がいたならその者はまごうことなき遊戯の王。製作者はどれだけ時間をかけたのだろうか。自分の与り知らぬところでシナジーが生まれたりするので難易度は低め。ただし要点はおさえておく必要あり。

コアとなるギミック
Summon(召喚)とTribute(生け贄)
ResummonTribute不要の召喚
・カードごとに決められたタイプ


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これはカードライブラリの画像。このModの異常性がお分かりいただけるだろうか。画面左端には、導入しているModのキャラクター毎の項目が並ぶ。上の画像でもたしかに上から3番目にThe Duelistがあるのだが、よく見ると1番上も2番目も4,5,6番目も全てこのModの項目になっている。

多すぎるカードは、モンスターカード、スペルカード、トラップカード、トークンカードの4つに大きく分けられる。

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モンスターカードにはブロック10などの効果の他に、モンスターのタイプ、Summon(召喚数)、Tribute(召喚に必要な生け贄数)などが載っている。

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戦闘で召喚されたモンスターは、Summonの値分、画面中央上部にあるSummonsエリアに蓄積される。Tribute(生け贄)が必要な場合は、このSummonsエリア内の最も新しいモンスターから順に生け贄となり、隣のGraveyard(墓場)に送られる。Summonsエリアの上限は初期は5となっていて、超過した場合でもアクションは実行される。一方、Tributeで必要数に足りない場合はカードを使用することはできない。

Tributeの際、召喚するモンスターと同タイプを生け贄とするとタイプに応じた以下の効果が、生け贄1体につき1回発動する。

Aqua:手札にあるモンスターのSummonが1増加する。
DragonDragonscale(4ごとにDragonタイプのアタックとブロックが1増加)を2得る。
Fiend:捨て札から1枚手札に戻す。
Insect:敵全体に毒を1与える。
Machine:アーティファクト1を得る。
NaturiaLeaf(得た次のターン開始時に5以上たまっていれば全部か半分を消費して同数のブロックを得る)を1得る。(同タイプでなくても良い?)
Plant:敵全体に締め付け2を与える。
Predaplant:敵全体に締め付け2、自分にトゲ1。Plantとしても使える。
Superheavy:敏捷性1を得る。
Toon:敵全体に弱体1を与える
Warrior:戦闘中1回のみ、スタンス(神格化を除く10種類)を選んで変更する。
Wyrm:戦闘中1回のみ、ランダムな敵の毒を2倍にする。(同タイプでなくても良い?)
ZombieSoul(ZombieResummon(後述)する際に必要)1を得る。
Megatyped:上記全て(+Rock, Spellcaster)とみなされる。

他にも多くのタイプがあり、複数タイプのモンスターも多い。また、上で紹介したタイプにもTributeに関係しない特性がある。(例えばAquaタイプは召喚時に確率で相手にDampを付加するなど。)

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複数タイプの例。3つは珍しい。


スペルカードも基本的にSummonがないこと以外はモンスターカードと変わらない。代わりにResummonがあり、これはTributeが不要な代償として呼び出されるモンスターに一定の制限がかかる。ただ、少しややこしいのが、Resummonで呼び出すモンスターにTributeは必要ないが、そのスペルを使用するためにTributeが必要な場合がある。

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上はスペルカードの例。

モンスター、スペル、トラップといった分類は遊戯王テーマにおける形式上のもので、通常ゲームのアタック、スキル、パワーとは直接関係しない。一応見分け方として、画像がホームベース型になっているものがアタックカード、四角形のものがスキルカード、丸いものがパワーカードという扱いになる。なので、スペルカードのアタックや、スペルカードのスキル、モンスターカードのアタックやモンスターカードのスキルなどが混在する。

同様にトラップカードにもアタック、スキル、パワーのカードが入り乱れている。(下画像トラップカードの例参照)。トークンカードも同様。

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WarriorTributeした際の効果として、スタンスを切り替えられると書いたが、ゲーム中にはウォッチャーで使用する憤怒(Wrath)と平静(Calm)以外に8種類の新しいスタンスが登場する。詳細は略。

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また、ディフェクトのオーブも種類を大量に増やして登場する。詳細は略。

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バフ、デバフも大量追加。終盤はもう把握できない・・・。

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レリック、ポーション、イベント、エリートなども盛りだくさん。ちなみにスターターレリックの千年パズルの横に並ぶのは、ゲームに登場させるカードを一覧できたり、追加・除外できたり、セーブ&ロードできるコンフィグレリックが計7つ。この実装だけでも手間がかかっていそう・・・。

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キャラ選択画面では、スターティングデッキも変更可能。アンロック要素あり。スコアで累計22000点を超えないとこれは使用できないらしい。ちなみにまだ上があり、全部で31種類。


総評:Downfallやホロウナイトの2つもすごいボリュームだったが、こいつの前では霞んでしまう。まだまだ作成途中らしいので、これはまさにStS Mod界のサグラダ・ファミリア。スターティングデッキを変更するとスターターレリックの効果も変化し、出現するカードの傾向も変わるため、別キャラで遊ぶような感覚になる。バランスが調整中であったりおかしなものもあるが、新鮮な感覚で楽しめる。


お気にいりのカード

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0コストで一時的にでも筋力+5とかむっちゃいいやん!しかもどんどん増える!

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うわぁーーーどんどん増えるぅ

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アップグレードしたら増殖が少し控えめになるってのが面白かった。宇宙コマ持ってるとヤバイ。持ってないともっとヤバイ。


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こいつがいないと召喚の上限がずっと5のまま。Incrementは召喚上限を上げてくれる。超重要。

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レアカードバージョンもあり。こっちは強化するといっきにIncrement 5


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これを2枚持っていたらアクションポイントがある限り延々と召喚繰り返してた。1体に3回攻撃はしてくれないものの、ほぼ全体攻撃6。それよりRockタイプは、ターン終了時に召喚しているRockタイプ×2ブロックがもらえるのが強い。

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