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64才BESTY・腎移植へのMasterplan㉟2024年5月28日~個室2日目~

リョウキ登場の『虎に翼』を昨日見逃したので、NHKプラスで観る。
今日はしっかりリアルタイムで観た。パンの朝食を食べながら。

朝、移植チームの医師が免疫抑制剤の点滴を流してくれたとき、「この点滴、ものすごい高価なんですよ。でもこれが開発されたことで、移植できる人が増えたんです」と教えてくれた。つまりこれがなかったら、私は移植できてなかったってこと。医学はどんどん進歩してるということなんだね、ありがたい。と思うと同時に、ちょっと複雑な心境にもなった。
腎移植の治療費は、私は払うことなく横浜市が負担してくれる。貴重な市の税金を私ごときに使ってしまっていいのだろうか?
これは絶対、これからぼんやりなんか過ごしていられない。恩をしっかり返せるように、何かしら市民のために働かなくては! 自分で言うのもなんだが、律儀な私はもらいっぱなしということができない性分なのだ。

昼食前に、看護助手さんに清拭と着替えをしていただく。おむつを開き、陰部からお尻まで、温かいお湯でしっかり洗ってもらう。入院以降、羞恥心は捨てることにしていた。

昼食は白米だったけど、不思議なくらいちゃんと食べられる。あの、つわりのような気持ち悪さはなくなったよう。
ICUにいたころから傷はまったく痛まなかった。これで唯一の不快感であった胃のムカつきがなくなったら、完全無欠。元気100%。
今日の担当は海人推しのナースさんだったこともあり、推しトークが止まらない。普通は、傷が痛くて声を張ってしゃべったり笑ったりするのはむずかしいらしい。でも私は幸い、傷の痛みが一切ない。「こんなに痛みに強くて元気なレシピエント、過去1かも」と、ナースさんが言ってくれた。

胸に貼り付けていた心電図を取って大きな機械とは縁を切り、指に10cm四方ぐらいのモニターがつながっている、簡易的な機械に変更。かなり動きやすくなった。
その後、リハビリ。といっても、今日はベッドの脇に座ることのみ。「これだけでも、リハビリになります」と理学療法士さんがおっしゃるので、なるべくそこに座るようにして、サイドテーブルを前に置き、食事もその体勢ですることにした。少し、人間らしさを取り戻した気分。

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