お寿司じゃないよ。オニギリだよ♪
日本でも経験のないオニギリ屋さんを、ボルドーのマルシェで始めました(2021年3月)。もうすぐ3ヶ月が過ぎようとしています。
わたしのスタンドを見かけてくださる皆様から、度々聞こえてくるのは、
【あ!SUSHIだ!】の声。
「ノンノン。お寿司じゃないの。オニギリよ♪」って、心の中で応えつつ
あれ?
お寿司とオニギリってどう違うんだったっけ?
日本人の自分にとって、当然過ぎて考えてもみなかったこの違いを、改めて考えてみました。
わたしの答え:
✔︎ お寿司:寿司酢を使って、生の魚を握る。基本的に魚介がメイン。お寿司屋さんでいただくもの。
✔︎オニギリ:炊きたてのお米を使って、すでに調理されている具材を詰める。そぼろなどの挽肉、塩鮭、昆布、野沢菜‥魚に限らず、肉、野菜‥色々な具材を詰めてOK。例えば、お弁当、ピクニック、おやつ、お夜食などに、おうちでお母さんが握る、家庭的な食べもの(コンビニもあるけどさ)。
2021年5月現在、フランス・ボルドーにおけるオニギリ認知度は、当然だけれど、かなり低いです。
じーっとオニギリを見つめて「キレイね〜♪」とはいってくれるけれど、立ち去る方もしばしば。
「食べたことないから、試しに1つ買ってみる!」とおっしゃってくださるオニギリ初体験の方からは「あれ?ソースはつけないの?温め直す必要ある?」と聞かれることがかなり多いです。そいう時は、やや自慢気に「オニギリってね、しっかり味のついている具材が入っているから、ソースはつけません。温め直さなくても美味しい食べ物です。だから日本では、学校のお弁当に持って行ったり、ピクニックに持って行ったりしています」などとお応えしています。
とはいえ、オニギリをご存知の方も、勿論いらっしゃいます。「マンガ世代で漫画で見たことのあるオニギリを実際に食べてみたかったの♪」と目をキラキラさせながら来て下さる方。「日本に旅行に行って、日本が大好きになったの!それはそれは素晴らしい旅行でね‥♪」と、旅の思い出を語って下さる方。「日本文化を尊敬しています」といいながら、わたしに手を合わせて拝んでくださる方(笑)。世界の料理にアンテナを張っているお洒落ゲイカップルさんも常連で来てくださいます。
こうやって、一人ひとりの方と気軽にお喋りできるのも、のんびりとした日曜日のマルシェならではなのかな、と嬉しく思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?