そうじゃないほうが多いんだろうな。気が付きも、しなかった。この歳になるまで。

ひとりで海外引越のすべてを。そのうえコロナ。特に何とも考えていなかったのだけれど、友人とチャットしていて、「手伝ってくれる人はいるのか」と訊かれたとき、ハッとした。ひとりで生きるのは自分で決めたことだし、韓国にも一人で来た。韓国での引越しも、ひとりでやってきた。でも

今日は本気で死にたかった。昨日から悪いことばかり。横になって、考えた。薬を、2か月分ちかくあるのを、一気にのんでみようか。でも、そんなことして何か問題になったら、病院の先生に迷惑がかかる。こんなこと思っている時点で、本気じゃないんだろうが、でもほんとに死んでしまいたかった。今も

最後の診察日の反応は違ったけれど、どんなに頼りにしていたか、家に戻ってからわかった。やることは山ほどあるのに、涙が止まらない。

こんなにしんどいとは……。 昨日は10年以上通ったかかりつけのお医者さんお二人とお別れした。のんでいる薬、量などを丁寧に書いてくれた。「또 돌아올 거죠?　이제 못 보는 거 아니죠?」「 가끔 전화하세요」

来るべきときがきただけなのに。予想はしていたけどまさか こんなにつらいなんて

見慣れすぎてなんとも思わなくなっていた風景を、じっと見る。脳は見たものをぜんぶ覚えていると聞いたことがある。理数オンチだから自信はないが。本人がそれを引き出せないだけで。……それを信じて、じっと見る。覚えているよ、死ぬまで。もういなくなるけど。