よしはら

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最後の入浴

母が昨日の夕方、あたしと叔母が見守る中で静かに息を引き取りました。 毎日来てくれていた訪問看護師さんに、あと数日かもしれません。と言われてから2日目の事でした。 (これは日々減っていく尿の量や濃さ、血圧の低下、不定期な呼吸についての診断でした。) あたしは自宅で看取ることができて、本当に良かったと思います。母のやってほしい事、食べたい物や飲みたい物、できるかぎり答えられるようにしたので、悔いはありません。 我慢強い母は、人に頼み事をほとんどしないタイプ。入院中も看護師

    • 退院11日目

      母が退院してからは怒涛の日々だ。 ここでの怒涛、というのは悪い事だけじゃない。 本来なら週に1度の訪問看護師さんが、毎日やってきて母のお世話をせっせとしてくれる。 他にもサポートしてくれる往診の先生やケアマネージャー、介護ショップの方、さらに、治療が望めない人達だけが入れる緩和ケア病棟というものがあるのだが、そこの先生たちも、本当に頼りになる。 母に付いてくれているのに、あたしの心のケアまで忘れずにしてくれる。 たしかに、自宅療養がこんなに大変だとは思わなかった。あ

      • 余命宣告

        「ガンのステージが4段階あります。1.2.3.4と数字が増えるにつれて悪い状態を表します。」 担当医がいうには、母はステージ4、余命は2〜3ヶ月。 との事。 「あ、はい。」 ショックではあった、でもなんとなくそうだろうな、とも思った。そのぐらい様子が変だったもんな〜。 諦め、とかじゃ全然ない、でも色々準備せねば、と本格的に思った。たとえば、2人で住んでいる家、バリアフリーは一切ない。母が家で過ごしたいと言うならば、整える必要がある。 そこで、すぐに介護保険の手続きを

        • 母よ。

          母がガリガリになってしまった。 ここ1週間まともな食事もとれてないのに、腹水がかなり溜まりお腹がパンパンだ。 立ち上がるのは自力ではできず、歩くのもままならない。 というのも、4月頭から検査続きの結果、母はガンと診断された。 大腸ガン、転移は背骨、肺、肝臓、ほかにも多々細かい影ありとの事。 我慢強い母は、4月上旬まで、あたしがほとんど心配しないほどに活動できていた。 なぜこんなに弱るまで、気付かなかったのか。 最初に痛みが出たのはお尻に近い背骨の一部。12月ごろ、最初に

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