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言葉ではなくて、存在という確かさ。

友人が主催する、女性性エネルギー活性化のクラスに参加している。
女性エネルギー、ではなくて、
ジェンダーを超えて、誰もが持っている「女性性」のこと。
わざわざ活性化する必要があるの?と思うかもしれないけれど、ゆるく言えば、そこにフォーカスすること、
ここに「ある」ことを確認すること。

この記事で、ケイリーが口にした新年の抱負、

「人と魂と魂で繋がれる関係を築くこと。得意のヒーリングや過去世リーディングを本格的にコミュニティに提供していくこと」

それを彼女は、今年に入って企画し、準備し、今回は、この女性性エネルギー活性化クラス。週1回で4週間。
集まったのは私を含め、30代から80代までの女性、7人。

女性性の象徴でもある、バラのハーブティをまず飲みながら、スモール・トークをしながらリラックス。

女神のオラクル・カードをひいて、セレナイトのワンドでヒーリング。

ケイリーのプログラムとリード、何よりも彼女の人柄が、参加者をこのクラスに惹きつけるのは前提としても、30代から80代の、職業も、人生のフェイズも異なる女性たちが集まるのだ。面白くなくないわけがない。

毎回、ケイリーの差し出すエネルギーワークや、深層意識を映し出すちょっとしたゲームをした後に、それぞれがその体験をシェアする。

みんなの今、いる場所と、そこから見える景色、感情、それらを聞くのはまるで、質のいい小説を読んでいるような気がしてくる。(事実は小説より奇なり、って言うしね)。

そこで出会った、エレン。来週80歳。
ケイリーの古くからの友人で、私には「はじめまして」、の人。

クラスの最後にそれぞれとハグをして、さよならを言うときに、彼女の瞳を間近で覗き込んではっとした。

子供の瞳のような輝きと、深い、深い、グレーがかった蒼い色が同居していた。

この人はいったい誰なんだろう?

どんな人なんだろう?

瞳というのは、何て多くを語るのだろうか!

彼女への興味が抑えられなくなった。

いまだ地元の大学で演劇を教え、死の迎え方についての会を 自宅のリビングルームを解放して話している。

このクラスの中では、年長なのにまるで年少のような無垢さをもって、それぞれの人の話を興味深そうに耳を傾けていた。

健康で、朗らかで、現在は一人暮らし。

そんな彼女の人生に潜むシークレットはあるの?と聞いてみた。

そんなものないわよ!

エレンは大笑いして答える。

じゃあ、どうすればあなたのような80歳になれるの?

突っ込んで聞くと、彼女は私の頬を撫でながら言った。

「大丈夫よ、ハニー。
あなたもなりたいと思う80歳にちゃんとなれるから。」



やんちゃ盛りの息子の育児に翻弄されていることを グループでシェアしていた友人は、帰り際エレンから、

子供というのは、どうしたってその子らしく成長していくものだから。

と声をかけてもらったそう。

エレンという存在は、多くを説明しなくとも、
たったそれだけの言葉で、相手をものすごく安心させてしまう人なのだ。

私たちは、彼女の言葉ではなく、その存在そのものから多くを受け取る。

話したあとには、ただ、ただ彼女の笑顔が残る、
優しさと、ぬくもりが。
安心に包まれて、私の顔の筋肉がゆるんでいく。

彼女そのものが、女性性を花開かせていた。
豊穣、
収穫、
分かち合い。

惜しみなく、彼女は与えている。
そうしようと意図せずにいても、存在は与えるものなのだと教えてくれる。

また、すごい人に会っちゃったな。




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