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私の仕事

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北カリフォルニアの田舎で日本食レストランをしています。そんなあれこれ。
運営しているクリエイター

#海外生活

レストランという場所

テイクアウトのみの営業を続けて1年以上も経ってしまいました。カリフォルニアは6月15日以降、コロナ防止のための規制を全面解除して、現在多くのレストランは食事を楽しむ人々でいっぱいです。 うちもぼちぼちと、店内を開放していますがテイクアウトのみの営業にすっかり慣れてしまって、始めはちょっとあたふたしていました。 ああ、テイクアウトだけのなんて楽ちんな日々だったことでしょう! 店内サービスがないというのは、本当にシンプルな営業形態で、キッチンはまず皿洗いが大幅に時間短縮され

私の楽しみ

夕べ、一日の仕事が終わって車で家に戻る途中。 ぼんやりとした頭で店のことを振り返ると、子供がクレヨンで描いたような、色とりどりのお花畑しか浮かんでこなくて ひとりクスクス笑いが止まりませんでした。 新しく雇ったスタッフのせいです。 店内営業をするために、新たにスタッフを7人雇ったのです。ダイニングに入ってきたのは16歳から20歳までの若い女の子たち。皆んな年齢よりもしっかりしていて頼もしく、エネルギーも軽やかです。  メキシコ人、黒人、白人、それぞれのバックグラウンドと

喜ばれて、怒られて、お願いされて。

夜、仕事を終えて家に戻ると、Facebookにお客様からのメッセージが入っていたのを見つけた。それをメッセージしてくれたのは、今日、ディナー営業の真っ最中だったよう。 「電話がずっと通話中ですが、この電話番号であってますか?」 合ってるよ~、と一人言を言いながら、遅い返事をお客様に書く。 「申し訳ありませんでした。テイクアウトの電話オーダーが多くて、ずっと話し中だったんだと思います。できればこれからは、早い時間に予約オーダーを入れて頂ければ助かります」、と。 地元で作

仕事で大切にしていること

カリフォルニアでレストランを始める 北カリフォルニアの小さな町でレストランを始めてから17年が経ちます。 立ちあげたときには7人のスタッフでしたが、一時期は40人近くのスタッフがいました。言い出しっぺの夫は4,5年前から徐々に店から退き、現在は自分が新たに興味のあることをやっています。 小さいながらビジネスをしてきてある日気づいたのは、夫と私はこれまでずっと「波動経営」でやってきたのだ、ということでした。それがこれまでのレストラン経営を支えてきた軸だったのです。 「波動