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ネガティブキャンペーンの力

今日は少し踏み込んだ、認知的不協和について戦争プロパガンダという踏み込んだ例を交えて手短に説明していきたいと思います。

認知的不協和とは1957年に社会心理学者のレオン・フェスティンガーが認知的不協和論で提唱したもので、一貫しない二つの考えがを1人の人間が同時に持つとき常に不協和が生じることを言います。

そしてこの状況はとても不快で、できるだけ簡単な方法でこの不協和を解消しようとすることがわかっています。

そしてこの認知的不協和の解消は戦争プロパガンダなんかで使われたりします。

そもそも多くの人間にとって戦争とは大きな認知的不協和を作る状況です。

「私たちの国の国民性は高潔で理性的である」

と多くの人は思っています。

少なくとも自分の属する国家の国民性に肯定的な意見を持った人の方が多数派でしょう。

しかし「罪なき人を傷つけている国家の一員である」

これもまた戦争中の国家の事実です。

しかしこの二つの考えは一貫していないでしょう。

なぜなら高潔で理性的な人間は罪なき人を傷つけたりしないからです

これで認知的不協和の完成です。

そのため、多くに人はこの認知不協和を解消しようと試みる強い力が働くのです。

そして、この場合の認知的不協和の解消には2つの方法があります。

1つ目は「私たちは高潔で理性的な人間ではない」と認めることです。

これで不協和は解消されますが、なかなか受け入れるのが難しい考えだと思います。

そして大切なのは2つ目です。

「相手国は残虐な行為をされても仕方がない、むしろ誰かがそうしなければならないような悪者たちだ」と信じる事です。

こちらの考えの方が自身のプライドを傷つけずに認知的不協和を解消できるので1つ目の解決策より受け入れやすいのです。

だから戦争中の国家は「相手はとにかくクソ野郎だ!」そんなメッセージを持った敵国のネガティブキャンペーンを行って、国民の認知的不協和は解消しようと試みるのです。

最後にプロパガンダについても学べる僕の記事のリンクを載せておきますので
覗いていってもらえたら幸いです。


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