Pyinstallerで実行ファイルを作成したので、作成方法をまとめました
前回の記事でpython環境のないPCを自動化する場合の手段を検討しました。今回はpyinstallerを使って実行ファイルを作成する方法を紹介します。
やや自分への備忘録も兼ねていますが、同じような手順を実施する方のお役にも立てれば幸いです。
検証環境
OS:Windows11 64bit(10でも検証済み)
python:3.7
pyinstaller:4.7
※Windows11でもしっかり動いてくれました。
pyinstallerのインストール
pipでインストールします。
pip install pyinstaller
.pyファイルのある場所に移動し、pyinstallerで実行ファイルを作成
C:\Users\<フォルダの場所>>pyinstaller <ファイル名>.py --onefile
コマンドプロンプト等から実行します。この際、いろいろなオプションを指定できますが、代表的なものは以下です。
--onefile
プログラムを一つにまとめるコマンド。これを実行しないと実行ファイル以外にも大量のファイルが生成されます。個人的には積極的に利用したいオプションです。
--noconsole
実行ファイル起動時にコマンドプロンプトを表示しない場合はこれを指定します。検証する場合は表示したほうが分かりやすく、最終化する場合は表示しないほうがよいです。
それ以外のオプションは下記のサイトにもまとまっています。
distフォルダの中にある実行ファイルを取り出す
~completed successfully.
実行ファイル(.exeファイル)の作成はしばらく時間がかかります。最終的にこのメッセージが表示されたら作成完了です。いくつかのフォルダが作成されますので、その中の「dist」フォルダから実行ファイルを取り出します。この際、プログラムの中で画像ファイルやexcel,csvファイル、他の.pyファイル等を使用していることもあると思います。その場合は実行ファイルと同じ階層のフォルダに格納します(絶対パスで格納先を明示している場合を除いて)。
例えばpyautoguiの場合、画像認識用の.pngファイル、csvファイル等を使うことがありますので、それらは実行ファイルと同じフォルダに格納します。
以上で終わりです。あとはUSBメモリ等で持ち出し、別PCで利用することが可能となります。
実はエラーもたくさん出ました…
ここまでさらっと書いたのですが、実はいくつかのエラーが発生したので、その対処法を調べたりしていました。
しかしエラーが出たからといっても驚くことはなかったです。比較的分かりやすいというか、調べると解決することが多く、よい勉強になりました。
まとまったら記事にしたいと思いますので少々お待ちください。