私たちがスキルアップをしなくてはいけない本当の理由
年功序列の弊害
以前、年功序列がDXを阻害しているという記事を書きました。
詳細は過去の記事をご覧いただければと思いますが、今回は年功序列という弊害から、個人のスキルアップの重要性を今一度考えてみました。
そんな中、ちょっと面白い記事を見かけましたので紹介します。
いい記事でした。私なりの考えと記事の内容から年功序列の弊害をまとめると下記3点が見えてきます。
弊害1:働かなくなる
もちろん成果を出したほうが給料は上がりますが、成果を出さなくても自然に給料が上がるので、多くの人は働かなくなります。
「働かないおじさん」などといった言葉は有名ですが、これが年功序列の最大の弊害といってもいいでしょう。
ただ、何もしないとやはりマズイので、社内政治を理解する、上司の機嫌を損ねないといったスキルは意識して高めている人が多くなります。
弊害2:変化に対応できない
DXとはデジタル技術で新しいサービスを生み出し、業務を改革することです。しかし報酬体系はあくまで年功なので、スキルのある若手がDXを推進しても給料は全く伸びません。
当然、これでは誰もDXなど推進しません。
弊害3:生産性が下がり、賃金が上がらない
結果としてこうなります。上司に媚びを売ることで生産性が高まるわけはないです。日本の生産性の低さは有名ですが、当然といえば当然なのです。
「余計なことをしないで定年まで働く人たち」にどれほどの付加価値を見出すことができるのでしょうか?
成果主義を導入できるのか?
年功序列に弊害が多いのは分かりましたが、しかし欧米のような成果主義を導入し、純粋に成果物だけで報酬を決めることが可能なのでしょうか?
アメリカのように、成果が出せなかった場合=解雇といったドラスティックなことは難しいようにも思えます(実際は日本にも「派遣切り」などがあり、これに近いことも多かったりしますけど)。
結局、建前では成果主義を表明しつつ、中身は年功序列という中途半端な企業が増えそうな気もします。
結論:会社に依存しないキャリアを形成すること
今回もあまり希望は見いだせませんでした…。ただ、一つ言えることはDXでも何でもいいのですが、「個人がスキルを高め、社会にその価値を提供する」という点を重視していくことにあると思います。
生産性の向上が見込まれない以上、会社からの給料は増えません。これでは生活も成長も望めませんよね。
語学やプログラミングなどができれば日本を飛び出し、より報酬の高い海外に行くこともいいでしょう。
副業も選択肢の一つです。
大切なことは会社に依存せず、個人のスキルアップを高める努力を継続することです。
特に若い人には率先してチャレンジしてほしいです。そうしないと今の若手が年長者になるころには国が衰退し、自分の会社もなくなっているかもしれません。
というわけで私もまずは読書から始めます。
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