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これからのはたらき方を見直す

人生100年だとして、後半の人生がスタートしたばかりのわたしは、昨年から音声配信や自宅ワークショップを始めたり、今年からヨガRYT200取得のための講座を受けたりするなかで、今後のはたらき方について、あらためて考え直している。

そのなかでの大きな変化として、まず、ずっと揺らいだことのなかった「自分は物書きであり、ずっと本を出し続けていく」というかたい信念のようなものを、いったん手放してみることにした。

これは、なにか心が揺らいだことによって生まれたものではない。
むしろ現在は、自分が著作を出したいと思えば、著作数や重版の実績によって、昔よりは出させてもらいやすい立場にいると思う。
だからこそ、「物書きなんだから、コンスタントに著作を出し続けなきゃ」という考えを、ここで手放すことにする。

『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』までの11冊の著作は、一冊一冊どれも、今でも心から好きだと思えるし、誇りに思える作品ばかりだ。

Nao Ogawa on Instagram: "2010年〜2022年までの著作一覧です。 no.01 Table Talk(2010 自費出版) no.02 家がおしえてくれること(2013 KADOKAWA) no.03 sketch 1(2014 自費出版) no.04 sketch 2(2014 自費出版) no.05 おしゃれと人生。(2015 筑摩書房) no.06 心地よさのありか(2017 パイ インターナショナル) no.07 こころに残る家族の旅(2017 京阪神エルマガジン社) no.08 メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた(2018 パイ インターナショナル) no.09 直しながら住む家(2020 パイ インターナショナル) no.10 ただいま見直し中(2021 技術評論社) no.11 すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方(2022 集英社) 年月を経ても色褪せない普遍的な価値があること。 読み返すたびに新しい発見があって、読後は前向きな気持ちになれること。 そんな思いとともに一冊一冊つくってきました。 どの本も、愛しい存在です。" 439 Likes, 3 Comments - Nao Ogawa (@nao_tabletalk) on Instag www.instagram.com

自分の表現活動において、現時点で何かやり残した感じも、とくに持っていない。

これからは出したい内容とタイミングで出せたらいいし、しばらくは出さない時期があっても別にいい。
とにかく「本」と「書く」にこだわりすぎない自分になる。

中庸の状態で現実を見つめ、心を開いて周囲も見回してみて、自分の内側から出てきた新しい方向性が、これだ。
以前にもまして、一つの職業や肩書きに固執する必要を感じなくなっている。

だから、ずっとしっくりくることがなかった肩書きも今月から変えることにした。その決意は拍子抜けするほど自然に湧き起こってきた、というか、天から降ってきたような感覚だった。
「そうだ、肩書きを変えよう」と、あっさり思えたそのことについては、また別の機会にちゃんと書こうと思う。

今回の「はたらき方の見直し」は、「使った時間と労力に対して得る報酬のバランスの見直し」といえる。

人生の前半は、自分の軸となることをコツコツと継続して、その時間と経験の積み重ねによって実力をつける時期だった。
それは今、わたしにとって財産であり、自信とキャリアの両方を支えてくれている。

そのうえで、今後は、労力と報酬のバランスがとれていない仕事に関しては、時間の使いみちとしての優先度を下げる、という視点を持とうと思う。

いくら好きなことでも、そのバランスのとれてなさに気づくと、「好き」や「楽しい」も減っていってしまう。

「ずっとやってきたから」「自分の軸や土台だから」といったこだわりも、しょせんは自分で置いた、重たい石のようなもの。
新しい自分になろうとしているときに、過去の自分が大切にしてきたものに執着する必要は、どこにもない。

このnoteは、毎週金曜更新のルールは一旦解除し、今後は不定期の更新とします。
更新の際はインスタグラムのストーリーズやVoicyでおしらせするので、ぜひ過去の文章にも遡って読んでいただけたらうれしいです(約200本あります)。

2023年春は、ゼロ地点に立った気持ちで、この先の自分が心身すこやかに歩んでいける人生の戦略を、クリアな視界でたてていきます。

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