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胸を張って宣伝していこう

パーソナリティとしても、リスナーとしても、毎日たくさんの学びをもらっているvoicyで、今もっとも刺激を受けているのが、西野亮廣さんのチャンネルだ。

驚くべきことに毎日放送されている、しかも毎回「今日も聴いてよかった」と満足させてくれる西野さんのvoicyを聴きながら、自分の放送や日々の仕事、思考に取り入れたことがいろいろある。
そのなかで、もっとも大きかったのが「ユーザーにしっかり伝わり、行動させる広告のしかた」かもしれない。

そのまっすぐさが人を動かす


西野さんのvoicyにはスポンサーがついていて、voicyには、放送のたびにパーソナリティ自身の声でスポンサー名をいうルールがある。
あらかじめ録った音声を流すといったことはできないしくみだ。

西野さんは、スポンサー名をいった後かならず「◯◯◯さん、いつもありがとうございます」と、まずスポンサーに心をこめたお礼の言葉を添えることを忘れない。
さらに、スポンサーコールだけをチャプターとして切り分けず、そのまま雑談に入る。これは意図的にやっているそうで、なぜかというと、そういう構成だと「CMだけ飛ばす」ということがリスナーにはできないからだ。
そしてその雑談も、ときにはスポンサー名のイントネーションにまつわるものだったりして、楽しくおもしろく、鮮やかに、聞き手にスポンサーの名称を印象づけてしまう。

雑談は、ゆるい内容で笑わせてくれる芸人さんとしての話術を駆使したもので、聴いているうちにまずリラックスできる。
その後で本題に入るのだけど、本題は経営や仕事、お金やエンタメ業界の課題など、ビジネスの話が多い。
その雑談と本題の間に、クッション的に毎日「ここで本題に入る前におしらせをさせてください」と、自身が開催するイベントの告知をはさむ。
その内容は、ここ数週間だけみると毎日同じなのだけど、感動するのは、そこには惰性も「やらされている感」も、逆に「毎日同じ話を聞かせてごめんね」的な遠慮もないことだ。
とことんまっすぐに、毎日それをはじめてしゃべっているかのように熱心に語り、さらに「今日の時点で参加者さんは◯◯◯人になりましたー!」と前日より100人単位で増えている数字をかならず報告する(拍手で盛り上げることも忘れない)。

わたしが西野さんのvoicyのフォロワーになって、毎日放送を聴くようになったのはここ2ヶ月くらいのことで、最初のころは、西野さんが連日おしらせする2つのオンライン勉強会「キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会『DAOって何?』※儲け話はありません」と「親子で学ぶとっても大切なお金の話」にはまったく興味がわかず、いってみれば聞き流していた。がしかし、上記のようなポイントから日に日に興味がそそられてきて、心が動き、手まで動き、その両方の有料イベントに申し込んでいた。

広告は「申し訳ないもの」じゃない


西野さんの毎日のおしらせを聴くうちに自ら購入者となった、この事実に向き合いながら、「わたしも堂々とおしらせしていこう」とシンプルに思った。

さっそく、自費出版作品『sketch』のおしらせを、なるべく毎回の放送にはさむことにした。

それまでも、本題のテーマにからめられそうなときは、この『sketch』から抜粋して朗読し、販売ページのリンクを貼っていたのだが、長い読者の方にはうるさいかな、とか、先週も『sketch』一人読書会をやったからしつこいかな、などと考えすぎてしまっていた。

でも、自分が西野さんの毎日同じ内容の、でも毎日同じくらいの熱量の、真摯なおしらせを受け取りながら、うんざりするどころか、興味なかったものに興味がわいてきて結果買ってしまったという事実に奮い立たせられ、やることにした。

いちばん気をつけているのは「何度も同じことをおしらせしてすみません」といった言葉もニュアンスも排除すること。そもそも、そういう気持ち自体を持たないこと。
これはとてもむずかしく、でも、もっとも大事なポイントだと思う。

たとえば自分が売りたい商品に自信がもてない、質と価格が見合っていないならば、そうしたものを人に売りつけることは申し訳ないことだ。
でも、自分でその価値を信じられるなら、「いいものだから一人でも多くの人に届けたい」という気持ちで爽やかにおしらせをすればいい。

なにより、『sketch』は商業出版でもないのに、これまで累計2400部も売り上げているのだ。これまでも『sketch』を買って読んだらとてもよかった、と具体的な感想のメールや、なかには手書きのお手紙まで送ってくださった読者の方もたくさんいたじゃないか。自信をもって、いいのだ。

だからわたしは、最後の1冊までこの本を売っていこうと思う。
そのやる気は、西野さんのvoicyからもらったものだ。

もちろん、このnoteを読んでくださった方にも、この作品をお届けできたらうれしいです。ご興味もってくださった方、下記埋め込みよりご購入いただけます。お申し込み、お待ちしています!


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