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ヨガとダイエット③

そもそも、わたし(たち)はなぜ、ダイエットをしよう、しなくちゃ、と思うのだろう。胸に手を当てて、考えてみる。

10代や20代のころのような、単に見た目の細さを目指すようなダイエットに、今さら取り組む意味はないことを、もう知っている。

あくまで目指しているのは「健康な状態が表面化した姿」なのだ。
だから筋肉があって軽くしなやかに動ける体でありたいし、そのための食事や運動や睡眠であって、それらが充分かどうかは、肌や髪、目の輝き(濁りのなさ)にも表れる。

その点、毎朝のヨガは、前日の夜の食べ方の振り返りにもなる。
食べた量や時間によって消化しきれていなければ、「なんだか胃腸が重い」という体感としてはっきり認識できる。

毎朝気持ちよく動ける体でいるには、何を、何時に、どれくらい食べればいいのだろう。それを探りながら現在の最適解を見つけることが、わたしの「ヨガとダイエット」だ。


理想の食べ方の指針となる本

雑誌『veggy』vol.90での特集をきっかけに、面白い本を読んだ。

タイトルは『The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd Edition(セカンドエディション)世界の100歳人(センテナリアン)に学ぶ健康と長寿の秘訣
100歳を超える長寿人口の多い地域(ブルーゾーン)を世界で5カ所選定し、そこに暮らす人々の、いったい何が長寿につながっているのかをじっくり取材したルポルタージュである。

世界5大長寿地域「ブルーゾーン」は、日本の沖縄、イタリアのサルディーニャ島、アメリカのロマリンダ(ロサンゼルスの一画にあるセブンスデー・アドベンティスト教会の信徒が暮らす地域)、中米コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリヤ島

民族、地理的環境、宗教も食文化も異なるのに、なぜ彼らはみな健康で長生きできるのか。現地のライフスタイルを探っていく中で浮かんでくる共通点が興味深く、ヨガの本でもダイエットの本でもないのに、取り上げてみたくなった。

自然と調和した食べ方が長寿につながる

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