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色の呼び名が気に入ったので。

友人カップルに湯呑みのセットを贈った。我が子の出産祝いをいただいたので、その内祝いとして。熨斗もなく極めてカジュアルなプレゼント。

ありきたりな物は贈りたくないと思いつつ、今回湯呑みに決めたのはカップルのうちひとりが日本酒好きでお猪口代わりにもしてもらえそうだったから。あと、念のため湯呑みがあるかを聞いてみたところ〝一応あるけど″と特に愛用品がある訳でもなさそうだったから。あとは、海と空を彷彿とさせる色使いが気に入ったこと、ハワイ好きなふたりに似合いそうだったこと…それから、商品紹介に記載されていた色の呼び名がおしゃれだったこと。

若草色と東雲色。

私が担当者だったら、ライムグリーン(写真では黄色っぽく映っているけれど実際は仄かなグリーンだった)とベージュなどで済ませてしまいそうだけど、あら粋だわ、と思った。

もしこの湯呑みのラベルに「ライムグリーン」「ベージュ」と書かれていたら、即決には至らなかったかもしれない。言葉というのは不思議なもので、同じ湯呑みでも若草色と言われると地に生える優しい草の色に見えてくるし、東雲色と言われると夕暮れ時のセンチメンタルな気持ちもじんわりと湧いてくる。

湯呑みに限らず、なんだってそうだ。単なる「オムライス」としてメニューに書かれているよりも、「とろとろオムライス  〜3種のきのこクリームソース〜」なんかの方が俄然食欲が湧いてくる。

昨日湯呑みが届いたと友から連絡があった。気に入ってくれたようで嬉しい。




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