あれから10年~もう一度同じことが起きたときに私は声優としてどうありたいのか

皆さんこんにちは。

@noy_0207

です。

本日は2021年3月11日。東日本大震災から10年を迎えました。
毎年3月11日には当時の振り返りをtwitterで語ってきたのですが長い期間フォロワーの方はもう飽きたでしょうし、もし自分があのときから声優だったらどうしたのか、というよりもこれから先に同じようなことが起きたらどうしたいのか、過去から未来を見据えてお話ししていきたいと思います。

地震発生時の振り返り

まず、当時の私は東京の高校で寮生活をしていました。その日は普通の金曜日で、普通に授業があって、週末は何をしようかなあと考えていた、本当に普通の日でした。

しかし、14時46分、最初はいつもの小さい揺れだろうと思っていた違和感はやがて大きな揺れに変わり、過去に経験したことのないような大きくて時間が長い揺れへと変化していきました。
教室にいた私は一番後ろの席に座っていて机の下に隠れたものの、その後ろにある大きなロッカーがガタガタと音を立てていたので、
「きっとこのロッカーが倒れて死ぬんだろう」
ろーかから聞こえる先生方からの呼びかけと、切羽詰まった放送を聞きながら、この先を想像しました。

それ以降の生活について

震災直後、私の学校は大きく崩れなかったものの、被災地域の混乱は想像以上でした。当時から東北地方に知り合いが何人かおり、私も必死に連絡を取ったことを覚えています。

また、私の住む東京はその日は電車が動かなくなり、寮生活をしている生徒の帰省ができなくなったほかに通学している生徒も帰宅が困難となりました。

さらに、春休みまでの授業が全て家庭学習扱いとなり、卒業式をやって全員帰省するというあわただしい日々を過ごすことになります。

そして、忘れてはいけないのはいつ来るかわからない余震への不安です。何度も携帯の緊急地震速報が鳴り、小さい揺れも、大きい揺れも、時間に関係なくやってくる。気の抜けない状態が何日も何日も続きました。

経験したことない災害への不安と向き合う

さて、振り返りはざっとこの程度にして、これからが本題です。

今世界中で猛威を振るっているCOVID-19でもそうですが、人は経験したことがない不安に直面すると、とても弱いです。ある人は消極的になって動けなくなり、ある人は神経質になり、いつも通りでいたい人たちはもれなく攻撃の的となります。

だからこそ、10年前も今も、お祭りごとを自粛する流れがあっという間に広がっていきました。

震災当時は各社がCMを出すことを自粛し、代わりに公共広告機構のCMが1日中放送されるのが何日も続きました。ただ、それは逆に事の悲惨さを語っていたようにも思えます。

経験したことのない災害という不安とどう向き合うか、向き合うために何ができるのか、特に物理的な支援をすることが難しい私の課題はここにあると感じています。

いつも通りプラスアルファな活動を

自粛ムードが高まっていたころ、そんなことをしても誰も喜ばないだろうという意見を持っていた人が何名かいました。
私もその一人で、物理的に難しいのであれば仕方ないですが、ただ単に不謹慎だからやらないのは少し思考が停止した考えだと思います。

私は普段からTwitterでいろいろなことを発信していますが、未知の不安と向き合う人たちを応援するために、何かしたいです。
何かって具体的な案はないんかいと言われそうですが、もしここで「こんなことをやります」、「災害が起きたらこういうことをやるのはどうでしょう」と言ったところで、本当にそれができるかは分からない。
つまり、臨機応変な対応が大事だと思っています。

ただ言えることは、通常プラスアルファの活動をすることです。今の発信にバカ話を追加するかもしれないし、めっちゃためになることを言い始めるかもしれないし、急に応援用のナレーションを出すかもしれない。不安と向き合う人たちに視点を持っていきつつ、通常通りの活動をして元気を与え続けていきたいです。

話題が集中しないことが大事

東日本大震災直後のニュース番組は地震による被害や余震についての話題が中心、
昨年春ごろのニュース番組は、COVID-19関連の話題一色でした。本当にそれ以外に伝えられるニュースがないことも、優先順位の面で仕方ないこともよくわかります。

しかし、その話題一色になってしまうと、未知の不安は増大する一方です。だからこそ、話題を一色にしないことを私は心がけていきたいです。

最後に~エンタメからパワーへ

エンタメは不要不急だと軽視されがちではありますが、逆にエンタメは感情に語り掛ける分たくさんのパワーがあります。私も、そのパワーを最大限届けたい。それが、

「もし、10年前と同じようなことが起きたらどうしたいか」
という問いへのシンプルな答えです。

まあ、「結局それかい」って言われそうなぐらいありきたりな答えですけどね(笑)。
それでも、節目の日に改めて宣言しておきます。

これからも、世界の元気印として、パワフルにジャンピングしながら走り抜けます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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